スマートフォンや携帯電話をauから他社に乗り換えるには、「MNP予約番号を発行してもらう」「解約する」の2種類の方法があります。MNP予約番号を発行してもらうと、現在利用している電話番号をそのまま継続して利用できますが、新たな電話番号を取得したいなら解約手続きが必要です。
この記事では、auの解約方法や解約時の注意点を解説します。auのスマートフォンを解約しようか検討している方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
auの解約方法は2つ!
auのスマートフォン・携帯電話は、以下の2つの方法で契約を解除できます。
MNP予約番号を取得して現在の電話番号のまま他社に乗り換える場合も、通常の解約も、手続きの流れはほぼ共通です。ここからは、それぞれの解約方法を解説します。
- 店頭解約
- 「My au」からのオンライン解約
1.店頭解約
auのスマートフォン・携帯電話を解約する際は、基本的にau Style/auショップ店頭で手続きを行ないます。
店頭解約の手順は次のとおりです。
【au Style/auショップ店頭での解約方法】
- auの公式サイトで近くのau Style/auショップを検索し、来店予約をする
- 解約に必要なものを用意して、予約日にau Style/auショップへ行く
解約時には、本人確認書類や解約するスマートフォン・携帯電話の本体など、いくつか用意が必要なものはありますが、手続き自体は難しくありません。
また、MNP予約番号を取得する場合は、店頭でMNPによる転出を希望する旨を伝えましょう。
2.「My au」からのオンライン解約
auの各種サービスの利用状況が確認できる「My au」からも、解約手続きが可能です。
My auでのオンライン解約の手順は次のとおりです。
【My auでの解約方法】
- 「My au」にログインする
- 画面上部の「スマートフォン・携帯電話」を選択する
- 「ご契約内容/手続き」→「お問い合わせ/お手続き」→「解約のお手続き」を選択する(MNP予約番号を発行する際は「MNPご予約」を選択する)
特にMNP予約番号を発行する際は、My auから手続きすると店頭に行く手間が省けて便利です。
auを解約するときの4つの注意点
auのスマートフォン・携帯電話を解約する際には、いくつかの注意点があります。解約してしまうともとの状態に戻せないため、万一のことがないよう、事前に注意点を確認しておきましょう。
- 先に解約すると電話番号を引き継げない
- キャリア決済が使えなくなる
- キャリアメールの使用には別途契約が必要
- 原則として本人しか手続きができない
1.先に解約すると電話番号を引き継げない
MNPを使って他社に乗り換える場合、先に解約すると現在利用している電話番号が引き継げなくなります。MNPを利用する方は、解約の前にauからMNP予約番号を発行してもらいましょう。
なお、MNP予約番号を取得したり、MNP予約番号の有効期限(予約日を含めて15日間)を過ぎたりしたとしても、それだけでは自動解約されません。MNP予約番号を使って他社と契約し、乗り換えが完了した時点で初めてauが自動解約になる仕組みです。
2.キャリア決済が使えなくなる
現在使っているauのスマートフォン・携帯電話を解約すると、auが提供していた一部サービスが使えなくなります。
なかでもキャリア決済は、インターネット通販などで利用している方が多いかもしれません。
キャリア決済とは、インターネット通販やWebサービスなどの費用を携帯電話料金に上乗せして支払う決済方法です。auの場合は「auかんたん決済」という名称で提供されています。
継続利用サービスで「auかんたん決済」を利用している方は、あらかじめ別の決済方法を考えておきましょう。
なお、以下の条件をどちらも満たす場合は、au解約日からサービスの次回課金日の前日までに、支払方法をクレジットカード払いへ変更すると、サービスを続けて利用できます。
- au IDで利用していた継続利用サービスの支払方法を「auかんたん決済」にしている
- 利用中のサービスがau IDに対応している
クレジットカード払いへの変更は、au ID TOPからログインして「auかんたん決済」→「ご登録中のサービス」を選択して行ないましょう。
3.キャリアメールの使用には別途契約が必要
末尾が「@ezweb.ne.jp/@au.com」のキャリアメールをauの解約後も続けて使用するなら、別途「auメール持ち運び」サービスの契約が必要になります。
「auメール持ち運び」サービスの費用は、1メールアドレスにつき月額330円(税込)です。このサービスを利用するには、au IDとau解約後31日以内の申し込みが必要な点に注意しましょう。
なお、GmailやiCloudメールなどのフリーメールアドレスなら、auの解約後も変わらずそのまま使えます。キャリアメールで登録したサービスのメールアドレスをフリーメールアドレスに変更すれば、解約後にも特に困ることはありません。
auを解約する際はキャリアメールが必要かどうかをあらかじめ考え、フリーメールアドレスの利用を視野に入れておくとよいでしょう。
4.原則として本人しか手続きができない
auの解約手続きでは、原則として本人の来店が必要ですが、やむを得ない事情がある場合に限り、代理人による手続きが可能です。
家族などの代理人が手続きする場合は、以下の書類をすべて用意する必要があります。
- 契約者本人の確認書類(コピーでも可)
- 契約者からの委任状(auの公式サイトでのダウンロード可能。au Style/auショップでの用意もあり)
- 代理人の本人確認書類
代理人が家族ではなく、パートナーシップ関係や成年後見人、施設関係者の場合は、上記に併せて以下の証明書が必要です。
- パートナーシップ関係:関係を証明できる公的な証明書
- 成年後見人:成年後見人を証明する登記事項証明書
- 施設関係者:施設職員であることを確認できる証明書
なお、何らかの事情で契約者からの委任状が用意できないときには、以下を用意することで手続きができます。
- 契約者本人と代理人本人の確認書類
- 解約するスマートフォン・携帯電話の本体またはSIMカード(au ICカード)
- 代理人の誓約書(au Style/auショップで記入)
万が一、本人が店舗に向かえない場合は、上記を参考に書類を用意しましょう。
auの解約手数料は無料!
auでは2022年4月1日より、契約期間を定めた割引サービスや料金プランの解約手数料が無料になりました。MNPによる転出も無料で行なえます。
なお、該当の割引サービスや料金プランは以下のとおりです。
契約期間を定めた割引サービス/料金プラン
au | 割引サービス | 2年契約N |
2年契約 | ||
料金プラン | WiMAX 2+フラット for DATA EX(2年契約)/(2年契約・L) | |
WiMAX 2+フラット for DATA(2年契約)/(2年契約・L) | ||
WiMAX 2+フラット for DATA(2年契約a)/(2年契約a・L) | ||
WiMAX 2+フラット for DATA(4年契約)/(4年契約・L) | ||
タブレットプラン ds(3年契約)/(3年契約・L) | ||
タブレットプラン ds(2年契約)/(2年契約・L) | ||
タブレットプラン cp(2GB・3年契約) |
ただし、スマートフォン・携帯電話の端末を分割払いしているなら、その残額の支払いは必要です。端末の残額については、一括清算の申し出をしない限り、そのまま分割払いが継続されます。
また、解約やMNPの手数料はかかりませんが、乗り換え先の契約手数料は別途必要です。
auの解約手順
ここからは、実際のau解約手順を紹介します。必要な書類や持ち物をそろえて店舗に向かい、解約手続きを行なうという簡単な流れですが、それぞれ注意点があるため事前に確認しておきましょう。
1.必要になる書類や持ち物をそろえる
auの解約には、本人確認書類や解約するスマートフォン・携帯電話の本体などが必要です。スムーズに手続きを済ませられるように、事前に必要なものを調べて準備しておきましょう。
auの解約時に必要なものは以下のとおりです。
- 印鑑
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどの原本)
- auで現在利用中のスマートフォン・携帯電話(SIMカードは入れたままにしておく)
本人確認書類として利用できるのは、以下の書類です。氏名・生年月日・現住所が記載されている有効期限内のものを用意しましょう。
- 運転免許証(国際免許証を除く)
- 運転経歴証明書(顔写真があるもの)
- パスポート(日本国旅券)
- 身体障害者手帳や療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳
- 在留カード+外国発行パスポート
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 住民基本台帳カード(顔写真があるもの)※
- 健康保険証※
現住所と本人確認書類に記載の住所が異なる方や、上記の※が付いた書類を本人確認書類として利用する方は、月額料金の支払方法が契約者本人名義のクレジットカード以外の場合、併せて以下の補助書類を準備しましょう。
- 公共料金領収証(発行日より3ヵ月以内で、現住所が記載されているもの。電気、都市ガス、水道など)
- 住民票(発行日より3ヵ月以内で、現住所が記載されているもの)
- 届出避難場所証明書(発行日より3ヵ月以内で、現住所が記載されているもの)
2.来店予約をして店頭へ向かう
au Style/auショップは予約なしでも利用可能ですが、予約客が優先のため、店頭が混雑していると待ち時間が長くなる可能性があります。そのため、来店予約をしてから店頭に行くのがおすすめです。
来店予約はauの公式サイトで行ないます。来店予約の流れは以下のとおりです。
来店予約の流れ
- 店舗を選択する
- 来店の目的を選択する(ここでは「解約」を選択)
- 希望の日時を選択する
- 氏名と携帯電話番号を入力する
- 内容を確認して予約する
3.解約手続きを行う
予約日に店頭に行き、解約したいと伝えて解約手続きを行ないます。解約手続きは基本的にスタッフと一緒に行なうため、迷うことは少ないでしょう。
ここで最終的に、MNPによる転出をするかどうか決定します。
au解約後におすすめの4つの格安SIM
au解約後の乗り換え先として、料金が割安な格安SIMを選んでみてはいかがでしょうか。
ここからは、おすすめの格安SIMを4つ紹介します。乗り換え先を検討する際の参考にしてみてください。
UQモバイル
UQモバイルは、auを運営しているKDDIが提供する格安SIMです。auのサブブランドという位置付けのため、格安SIMが初めての方も安心して利用できるでしょう。4G LTEと5Gを全国の幅広いエリアで利用でき、快適な通信が楽しめます。
UQモバイルの料金プランは4GB/月額2,365(税込)~となり、1年目・2年目以降も基本料金はずっと変わりません。契約期間の縛りもないため気軽に試せます。
また、UQモバイルはauからの乗り換えならMNP予約番号が不要のため、手続きが簡単に済むのも魅力です。
UQモバイルでは、データ容量の追加プラン「増量オプションⅡ」が7ヵ月無料で利用できます。2GB/月~5GB/月を7ヵ月間無料で追加できるため、よりコストパフォーマンスが高くなっています。
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ahamo
ahamoは、ドコモが提供しているオンライン専用の新料金プランです。4G LTEと5Gを幅広いエリアで利用でき、通常より割安な料金プランで高品質な通信環境を用意できるのが魅力です。
料金プランは30GB/月額2,970円(税込)~で、動画やゲームを思う存分楽しめます。110GB/月額4,950円(税込)の大容量プランもあるため、毎月たくさん使いたい方も安心です。
また、5分以内の国内通話がはじめから無料のため、短時間の電話が多い方は通話料金を節約できます。
ahamoは海外エリアでも申し込み不要で30GB/月まで利用できる※ため、海外旅行の際に手続きの手間がかからないのも魅力です。
※最初に海外でデータ通信を行なった日から、15日経過したあとの0時以降(※日本時間)、海外での通信速度は最大128kbpsになります
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mineo
mineoは、au・ドコモ・ソフトバンクの3キャリアに対応している格安SIMです。対応端末が600種類以上あるため、現在使っている端末をそのまま使える可能性が高いでしょう。その場合には、新しい端末を用意する手間や費用がかかりません。
料金プランは1GB/月額1,298円(税込)、5GB/月額1,518円(税込)、10GB/月額1,958円(税込)、20GB/月額2,178円(税込)の4種類です。料金プランがシンプルなため、自分に合ったものを選択できます。
サポート窓口はオンラインチャットや電話のほか、連携店舗が全国に200店舗以上あります。店頭で直接相談できるため、格安SIMが初めての方も迷わずに手続きできるでしょう。
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OCNモバイルONE
OCN モバイル ONEは2023年6月26日で、新規申込およびSIMカードの追加申込の受付は終了しました。
OCNモバイルONEは、ドコモ回線を利用する格安SIM です。低価格で安定した回線品質を提供しているのが特徴で、MM総研のMVNOネットワーク品質調査において、ドコモ回線通信品質で総合1位の評価を受けています。この調査で総合1位を獲得したのは、2022年9月の調査で4期連続となります。
料金プランは500MB/月額550円(税込)、1GB/月額770円(税込)、3GB/月額990円(税込)、6GB/月額1,320円(税込)、10GB/月額1,760円(税込)の5種類です。端末とのセット販売が非常にお得なため、契約と同時に端末を安く手に入れたい方におすすめの格安SIMです。
なお、OCNモバイルONEでは「auメール持ち運び」のサービスを利用すれば、auのキャリアメールを継続して使用できます。
\OCNモバイルONE → irumo へ乗り換えで20,000dポイント/irumoへ
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まとめ
auの解約方法は「店頭解約」「My auからのオンライン解約」の2種類です。au Style/auショップの店頭で解約する際は、まずauの公式サイトで来店予約をし、必要な書類や持ち物を準備して予約日に店頭に向かい、解約の手続きをします。
店頭ならスタッフとともに手続きを行なうため迷わずに済みますが、自身で手続きをしたい場合はMy auからオンライン解約が可能です。
なお、先に解約すると電話番号を引き継げないため、MNPを使う場合には解約前にauからMNP予約番号を発行してもらいましょう。また、auのキャリアメールを引き続き利用する場合には、解約後31日以内に「auメール持ち運び」サービスの契約をしてください。
その他、「auかんたん決済」で継続利用サービスの支払いを行なっている方は、決済方法を別の方法に変更するなどの対応が必要です。
auの解約をする際は、ぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてください。