テレワークを導入する企業が増加し、自宅のインターネット回線を、仕事で利用する方が増えています。
しかし、自宅の光回線がマンションタイプの方は、大きいデータの送受信や、Web会議などがスムーズに進まず、ストレスを感じていませんか?
本記事では、マンションで光回線を開設する手順や確認方法、通信速度が遅い原因と改善方法も解説します。
これさえ読めば、テレワークでも快適にインターネットが利用できる環境を整えられます。
目次
マンションで光回線を開設するには?確認方法や手順を解説
マンションで光回線を利用するには、以下の手順や確認が必要です。
- マンションに光回線を開通できるか確認する
- マンションが対応エリアに入っている光回線事業者を探す
- 光回線のプランや料金、サポートを比較して候補を決める
- 光回線の開通工事が必要か確認する
正しい手順を踏まずに光回線を開設すると、大家さんや管理会社とのトラブルに繋がります。
場合によっては原状復帰の費用など、無駄な支出が増える可能性もあります。
また、工事がスムーズに進まず、光回線の開通日が延びてしまう場合もあるので、注意してください。
マンションで光回線を開通できるか確認する
インターネット環境を整える準備として、はじめに行うことは「住んでいるマンションの光回線の開通状況を確認すること」です。
マンションには、付帯設備として光回線を導入している場合があります。
この場合は、マンションタイプの光回線が契約可能です。
光回線が導入されていないマンションであれば、戸建てタイプの導入を検討しましょう。
開通状況の確認方法は、管理会社や大家さんに直接聞くことをおすすめします。
理由は以下の2つです。
- 建物の最新状況を把握できるため、光回線の導入がスムーズに進む
- 事前の確認をせずに光回線工事をすると、大きなトラブルになる可能性がある
入居時は光回線がなかったマンションでも、入居後に光回線工事を行っている場合があります。
また、勝手に工事を行った場合は、原状復帰費用を請求されるといったトラブルに繋がります。
かならず建物の所有者や管理者に連絡をして、導入の注意点や、退去時の対応なども確認しましょう。
マンションが対応エリアに入っている光回線事業者を探す
光回線事業者は、サービス提供エリアがそれぞれ違います。
幅広いエリアで利用可能な事業者もいれば、一部地域のみで利用できる事業者もあります。
また、プランによってサービス提供エリアが変わる場合もあるため、エリア確認は必須です。
サービス提供エリアの確認は、光回線事業者の公式Webサイトで確認可能です。
自宅の住所を入力して検索すれば、そのエリアで利用可能なサービスやプランをかんたんに調べられます。
また、複数の光回線事業者を比較・検討して、最適な光回線を選ぶことも、大切な手順のひとつです。
通信速度や月額料金、サポート内容などを比較して、適した光回線を選びましょう。
光回線のプランや料金、サポートを比較して候補を決める
光回線を選ぶ際には、プランや料金、サポート体制などを比較しましょう。
具体的には、以下の4点です。
- 最大通信速度
- サポート体制
- 月額料金
- キャンペーンや特典
光回線は、プランによって最大通信速度が異なります。
現在の主流は1ギガプランですが、さらに高速な通信が可能となる、10ギガプランを提供している事業者もあります。
高画質動画やオンラインゲームなど、大容量のデータ通信を複数の端末で行うなら、10ギガプランが利用できる事業者を選びましょう。
次に、プロバイダのサポート体制をチェックしてください。
はじめてインターネット環境を構築する方や、パソコン設定に不安がある方などは、訪問サポートが充実しているプロバイダを選ぶと安心です。
最後に月額料金や初期費用、キャンペーンなどを確認し、経済的にお得な光回線を選びましょう。
光回線の開通工事が必要か確認する
開通工事が必要かどうか確認する方法には、以下があります。
- 光コンセントの有無を確認する
- 光回線事業者の公式Webサイトの検索サービスで確認する
- 住んでいるマンションの物件情報をWebサイトで確認する
- 管理会社に問い合わせる
光コンセントとは、光回線専用のコンセントで、LANケーブルを差し込んで使用します。
部屋の中に光コンセントがあれば、光回線が宅内まで引き込まれている可能性が高く、工事不要なことがほとんどです。
Webサイトで確認できる場合もありますが、最新情報に更新されていない可能性もあります。
もっとも確実な方法は、管理会社へ問い合わせすることです。
光回線の工事は大がかりなものもあれば、かんたんな内部配線のみなど、状況によりさまざまです。
電柱からマンション内に光回線を引き込む工事であれば、外壁の穴あけ作業が必要となることがあります。
すでに光回線が引き込まれている場合でも、個々の部屋まで配線を引き込むための内部配線が必要なケースもあります。
どちらの工事の場合も、共用部での作業が必要となるため、必ず管理会社や大家さんの許可を取りましょう。
マンションタイプの光回線が遅い原因は「配線方式」と「利用者の多さ」
マンションタイプの光回線で、通信速度が遅くなる主な理由は「配線方式」と「多くの人が同時にインターネットを使うこと」です。
たとえば夕方以降など、多くの人が同時にインターネットを使う時間帯は、回線が混雑してしまい、速度が低下します。
また、マンション内の配線には、VDSL方式やLAN配線方式、光配線方式があります。
VDSL方式は、かんたんに導入できるため、多くのマンションで利用されていますが、もっとも速度が不安定になる配線方式です。
遅い原因①マンション内の配線方式がVDSL方式である
VDSL方式とは、既存の電話線を使用した配線方式です。
光回線の最大通信速度は、1Gbps〜10Gbps程度ですが、電話線の最大通信速度は100Mbpsです。
電柱からマンションまでは光回線を使用していても、途中から電話回線を使用していれば、ボトルネックとなってしまい、光回線の速度を十分発揮できません。
また、電話線は、電化製品などが発する電磁波の影響を受けて、速度が低下します。
安定した通信速度を求める場合は、光配線方式で配線されているマンションが理想です。
遅い原因②複数の世帯で回線を共有している
マンションでは建物全体でひとつの光回線を分配し、共有しているため、誰かが大量のデータ通信を行うと、複数の住人の通信速度に影響します。
たとえば、ある家庭が高画質の動画をストリーミング再生しているときに、別の家庭で大人数のWeb会議に参加すると、マンション全体の通信速度に影響する場合があります。
とくに、平日の夕方以降や休日は、インターネット利用者が多い時間帯です。
回線が混雑しやすいため、さらに通信速度が不安定となる可能性があります。
マンションタイプの光回線の通信速度を改善する方法3選
住んでいるマンションの配線方式がVDSL方式でも、通信速度を改善する方法はあります。
具体的には以下のとおりです。
通信速度を改善する方法
- IPoE通信が可能な光回線事業者や設備を揃える
- Wi-Fiを使わず、有線LANで端末機器を接続する
- 戸建てプランを契約する
順番に、詳しく解説します。
IPoE通信が可能な光回線事業者や設備を揃える
従来の通信方式である「PPPoE」でインターネットに接続する場合、必ずネットワーク終端装置(NTE)を通ります。
NTEが処理できる情報量には上限があり、年々増加する情報量を処理しきれず、混雑が発生した結果、通信速度が落ちてしまいます。
一方、新しい通信方式である「IPoE」は、NTEを経由する必要がありません。
そのため、混雑による遅延が発生しづらく、通信速度が改善されます。
IPoE通信を利用するには、IPoE通信に対応したプロバイダやルーターが必要です。
また、プロバイダやルーターが「IPv4 over IPv6」に対応しているか、確認することも重要です。
対応していないプロバイダやルーターでIPoE通信を利用すると、一部のWebサイトが閲覧できません。
なお、IPoE通信を導入しても、マンション内の配線がVDSL方式の場合は、最大通信速度100Mbpsを超えることはありません。
Wi-Fiを使わず、有線LANで端末機器を接続する
Wi-Fiの速度は、複数人で同時接続している場合や、壁などの障害物が多い環境などで低下します。
改善するためには、LANケーブルで、端末とルーターを接続する方法があります。
有線LAN接続は、無線接続に比べて安定性が高く、より速い通信速度で利用可能です。
光回線を最大限活用するためには、カテゴリ5e以上のLANケーブルを使用しましょう。
カテゴリとは、LANケーブルごとの通信速度や周波数を分類する規格です。
カテゴリ |
最大通信速度 |
カテゴリ5 |
100M bps |
カテゴリ5e |
1G bps |
カテゴリ6 |
|
カテゴリ6A |
10G bps |
カテゴリ7 |
|
カテゴリ7A |
|
カテゴリ8 |
40G bps |
参照元:サンワサプライ公式サイト
上記のとおり、1ギガプランならカテゴリ5e以上、10ギガプランならカテゴリ6A以上が必要です。
Wi-Fiの利便性は高いですが、安定したインターネット環境を求める方は、有線LANの利用を検討しましょう。
戸建てプランを契約する
マンションタイプと異なり、戸建てプランなら専用の光回線を利用できるため、混雑の影響を受けにくくなり、安定した高速通信ができます。
ただし、戸建てプランをマンションに導入する際には、注意点があります。
ひとつ目に、月額料金が高くなるという点です。
マンションタイプよりも、戸建てプランは月額料金が高く設定されています。
また、マンションの光回線料金が家賃に含まれている場合、戸建てプランに変更しても家賃が下がる可能性は低いでしょう。
次に、光回線の引き込み工事が必要となる点です。
工事には、管理会社や大家さんの許可が必要となりますが、外壁の穴あけといった作業が発生する場合、断られる可能性もあります。
このような注意点をクリアできる方であれば、戸建てプランの契約は、もっとも有効な改善方法です。
【サポート内容も充実】おすすめプロバイダは『OCN インターネット』
マンションで光回線を契約するなら『OCN インターネット×ドコモ光』がおすすめです。
IPoE通信に対応したプロバイダのため、マンションタイプでも安定した通信速度を確保できます。
また、IPoE通信対応のWi-Fi無償レンタルを行っている点も、おすすめする理由のひとつです。
そしてもっとも特徴的な点が、初回無料の訪問サポートです。
サポート内容が充実しているため、パソコン初心者の方でも、光回線をスムーズに開通できます。
月額料金(税込) |
IPoE通信 |
訪問サポート |
Wi-Fiルーターレンタル |
|
OCN インターネット×ドコモ光 |
4,400円 |
◯ |
◯(初回無料) |
◎(無償) |
auひかり(au one net) |
3,740〜5,940円 |
◯ |
△(有料) |
△(有料) |
ソフトバンク光 |
4,180円 |
◯ |
△(有料) |
◯(3ヶ月目から有料) |
※マンションタイプの場合 ※参照元:各公式サイト
【まとめ】マンション内の配線方式を確認しよう!VDSL方式なら戸建てプランを検討
マンションに導入されている光回線は、入居者で共有する回線のため、同時にインターネットを利用すると通信速度が低下します。
また、マンション内の配線方式が「VDSL方式」の場合、電磁波の影響も受けやすく、通信速度が安定しません。
このような問題を改善するためには、以下のような方法が有効です。
- LANケーブルで端末とルーターを直接接続する
- IPoE通信に対応したプロバイダやルーターを利用する
- 戸建てプランを利用する
この条件をクリアしているおすすめのプロバイダは『OCN インターネット×ドコモ光』です。
IPoE通信をするためには、対応したルーター選びも必要ですが、OCN インターネットなら無償でレンタルできます。
また、初回無料の訪問サポートサービスを行っているので、初心者の方でもパソコンやルーターの設定で迷うことはありません。
初心者だけでなく、各種設定で時間や手間をかけたくない方にも、おすすめのサービスです。
キャッシュバック特典もあるので、お得に快適なインターネット環境を整えましょう。