光回線の利用を検討している方の中には、プロバイダーとはなにかわからずに困っている方もいるのではないでしょうか。
プロバイダーとは、「インターネットサービスプロバイダー」のことであり、通信機器をインターネットにつなげるためのサービスを提供している事業者です。
本記事では、プロバイダーの概要や役割を解説したうえで、選ぶ際のポイントを紹介します。
おすすめのプロバイダー一体型光回線も紹介するので、参考にしながら契約する光回線を選んでみてください。
目次
プロバイダーとは?
プロバイダーとは、利用者の通信機器をインターネットにつなげるサービスを提供している事業者のことです。
正式名称は「インターネットサービスプロバイダー」であり、頭文字をとってISPと呼ばれることもあります。
インターネットを利用するには、プロバイダーが提供しているアクセスポイントを経由しなければなりません。
そのため、インターネット回線だけでなくプロバイダーとも契約する必要があります。
回線事業者との違い
回線事業者とは、インターネット回線を提供している会社のことです。
インターネット回線には以下の4つの種類があります。
インターネット回線の種類 |
概要 |
光回線 |
光ファイバーを利用してデータを送受信する高速な通信回線 |
モバイル回線 |
モバイルWi-Fiなど外出先でも利用可能な回線 |
ケーブルテレビ(CATV)回線 |
ケーブルテレビに付属した回線 |
ADSL回線 |
電話回線を使用した旧式の回線 |
これらの回線を提供している企業を回線事業者と呼びます。代表的な企業はNTT東日本やNTT西日本、KDDIなどです。
回線事業者の中には、インターネット回線とプロバイダーをセットで契約できるプランを提供している企業もあります。
自分でプロバイダーを探す手間を省きたい方は、プロバイダーを兼ねた回線事業者の利用がおすすめです。
プロバイダーの役割は?
プロバイダーの役割は以下の3つです。
プロバイダーの役割
- IPアドレスを割り当てる
- メールサービスを提供する
- セキュリティ対策を提供する
3つの役割について詳しく紹介します。
IPアドレスを割り当てる
プロバイダーのもっとも重要な役割は、IPアドレスの発行です。
IPアドレスとは、各通信機器に割り当てられる識別番号のことであり、インターネット上の住所のようなものです。
インターネットの利用には、パソコンやスマホなどの利用端末に各Webサイトの情報を送ってもらい、表示させる必要があります。
Webサイトの表示に必要な情報を受け取るために必要なものがIPアドレスとなり、プロバイダーと契約しなければ手に入れられません。
メールサービスを提供する
プロバイダーの役割には、独自ドメインのメールアドレスを提供することも含まれます。
提供されるメールアドレスは、プロバイダーとの連絡だけでなく、通常のメールとしても利用できます。
基本的にはプロバイダーと契約している期間のみ利用できるため、解約後は使えなくなることを押さえておきましょう。
プロバイダーの解約後にもメールアドレスを継続して利用したい場合は、月額料金の支払いが必要です。
メールアドレス利用の月額料金はプロバイダーによって異なるため、継続して利用したい方は各社のホームページを確認してください。
セキュリティ対策を提供する
利用者に対してセキュリティ対策を提供することもプロバイダーの役割です。
基本的に、安全にインターネットを楽しむためには、自身でセキュリティソフトを購入しなければなりません。しかし、プロバイダーによってはセキュリティ対策を無償提供していることもあるのです。
プロバイダーのサービスによって迷惑メールや有害サイトなどを事前にブロックできれば、安心してインターネットを利用できます。
セキュリティ対策を重視したい方は、各プロバイダーの公式ホームページからセキュリティ内容を確認しましょう。
プロバイダーを選ぶ際の3つのポイント
プロバイダーを選ぶ際のポイントには、以下の3つがあります。
ポイント
- 契約予定のインターネット回線に対応しているか
- 料金や特典は充実しているか
- 付帯サービスがあるか
各ポイントを詳しく紹介するので、プロバイダー選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.契約予定のインターネット回線に対応しているか
プロバイダーによって対応しているインターネット回線が異なるため、契約前には確認が必要です。
回線事業者の中には、契約するプロバイダーによって月額料金が変わる場合もあります。
たとえば、ドコモ光の1ギガプランでは、選択できるプロバイダーが以下のようになっています。
プラン |
プロバイダータイプ |
プロバイダー |
1ギガプラン |
タイプA |
・OCN インターネット |
タイプB |
・@TCOM |
ドコモ光に限らず、他の回線事業者でも対応しているプロバイダーが決まっています。
そのため、利用したい回線が決まっている場合は、契約前に対応プロバイダーを確認しておきましょう。
2.料金や特典は充実しているか
プロバイダーによって、月額料金や特典が異なることがあるため、契約前の確認は必須です。
たとえば、ドコモ光の1ギガプランのプロバイダータイプ別月額料金は、以下の通りです。
プラン |
プロバイダータイプ |
戸建て |
マンション |
1ギガプラン |
タイプA |
2年定期契約あり:5,720円(税込) |
2年定期契約あり:4,400円(税込) |
タイプB |
2年定期契約あり:5,940円(税込) |
2年定期契約あり:4,620円(税込) |
月額料金以外にも、工事費や契約手数料、オプションの料金などがプロバイダーによって異なります。
また、キャッシュバックの有無や金額も違うため、重視するポイントを明確にしたうえで、プロバイダーを選びましょう。
3.付帯サービスがあるか
プロバイダーによっては、インターネット接続以外にも利用者に付帯サービスを提供している可能性があるため、確認しておきましょう。
先に紹介したメールアドレスの発行やセキュリティ対策も、プロバイダーごとに料金や内容が異なります。
インターネット利用時に必要な無線ルーターの無償レンタルや、サポート体制の充実度など、確認しておくと安心なポイントは複数あります。
プロバイダーを契約する際には、付帯サービス内容を確認したうえで選びましょう。
プロバイダーの契約方法
プロバイダーを契約する方法には以下の2つがあります。
契約方法
- 自分で申し込む
- 一体型の業者に申し込む
2つの契約方法を詳しく紹介するので、適切な方法を見極めてプロバイダーの契約をしてみてください。
自分で申し込む
インターネット回線とプロバイダーを別々で選び、自分で申し込む方法です。
たとえば、マンションに住んでおり光回線が引かれている場合は、プロバイダーを自分で契約しなければなりません。
すでに契約されている光回線がある場合は、対応しているプロバイダーを選ばなければならない点に注意しましょう。
新規で自分で申し込む際には、インターネット回線を先に決め、対応しているプロバイダーの中から申し込み先を選ぶ方法がおすすめです。
一体型の業者に申し込む
回線事業者の中には、インターネット回線とプロバイダーの契約をセットで提供している業者もあります。
一体型の回線業者を利用すれば、一度の申し込みでインターネット回線とプロバイダーを同時に契約可能です。
さらに、別々で契約するよりも月額料金総額が安くなったり、お得なキャンペーンや特典が用意されていたりすることもあります。
そのため、数あるプロバイダーから選ぶのが難しい方、回線事業者とプロバイダーを別々に管理することが手間に感じる方は、一体型の利用がおすすめです。
プロバイダーを申し込む際の流れ
プロバイダーを申し込む際の流れは、以下の通りです。
- 回線事業者を選んで申し込む
- プロバイダーを選んで申し込む
- 工事を行う
- 機器やデバイスの設定を行う
各手順を詳しく紹介するので、申し込みを検討している方は参考にしながら実践してみてください。
1.回線事業者を選んで申し込む
まずは、回線事業者との契約を進める必要があります。
回線事業者や利用予定のプランによって、サービスの提供エリアは異なります。
そのため、初期費用や月額料金、利用予定地が提供エリア内であることなどを確認したうえで、回線事業者を選定しましょう。
インターネットをお得に利用したい方は、キャンペーンや特典を比較して回線事業者を選ぶ方法がおすすめです。
2.プロバイダーを選んで申し込む
回線事業者の選定と契約が完了したら、対応しているプロバイダーの選定を行います。
プロバイダーを選ぶ際には、対応しているインターネット回線や料金、特典などを比較しましょう。
回線事業者によっては、プロバイダーとセットでサービスを提供している場合もあります。
プロバイダーとセットになっている回線事業者を利用する場合、プロバイダーの選定や申し込みを行う必要はありません。
3.工事を行う
回線事業者やプロバイダーとの契約が完了したら、インターネット利用するための開通工事を行います。
立ち会いが必要なケースも多いので、申し込み時には都合のいい日程で工事日を決めましょう。
開通工事は回線の引き込みや機器の設置などを行う工事であり、基本的には30分〜1時間程度で完了します。
回線がすでに引き込まれているマンションや乗り換えの場合は、工事が不要の場合もあるため、回線事業者の申し込み時に工事の有無を確認しておきましょう。
4.機器やデバイスの設定を行う
開通工事が完了したら、インターネットを利用するための機器の設定を行います。
具体的には、以下のような機器の設定が必要です。
- ネットワーク終端装置(ONU)
- ホームゲートウェイ
- 無線LANルーター
機器の設定が完了したら、パソコンやスマホをはじめとしたデバイスの設定を行えばインターネットの利用を始められます。
各種設定方法がわからない場合は、設定代行やサポートの利用がおすすめです。ただし、別途料金が発生することもあるため注意しましょう。
おすすめのプロバイダー一体型光回線
数あるプロバイダーの中でも、おすすめのプロバイダー一体型の光回線は、以下の3つです。
- OCN インターネット
- ソフトバンク光
- 楽天ひかり
ここでは、各光回線について詳しく紹介します。
OCN インターネット
OCN インターネットはNTTドコモが提供するプロバイダーであり、ドコモ光のタイプAに属しています。
OCN インターネットの概要は以下の通りです。
月額料金 |
【ドコモ光 1ギガ】 マンションタイプ 【ドコモ光 10ギガ】 |
工事費 |
【ドコモ光 1ギガ】 【ドコモ光 10ギガ】 ※新規申し込みで工事費無料キャンペーン開催中 |
キャンペーン |
・新規、事業者変更で最大37,000円還元(ドコモ光 1ギガ対象) |
※2024年4月時点
OCN インターネットは、ドコモ光の1ギガと10ギガのどちらも選べるプロバイダーです。
2024年現在、新規申し込み限定で工事費が無料となるキャンペーンが行われています。
申し込みから7か月目までに利用開始するだけで22,000円(税込)の工事費が無料となるので、興味のある方はぜひ申し込んでみてください。
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、1ギガと10ギガの2プランを提供しているプロバイダー一体型の光回線です。
ソフトバンク光の月額料金や工事費などの概要は以下の通りです。
月額料金 |
【ソフトバンク光 1ギガ】 マンションタイプ 【ソフトバンク光 10ギガ】 マンションタイプ |
工事費 |
立ち会いあり:31,680円(税込) ※新規申し込みで工事費実質無料キャンペーン開催中 |
キャンペーン |
・他社からの乗り換えで6か月目まで月額料金980円 |
※2024年4月時点
ソフトバンク光は、他社からの乗り換えで6か月間月額料金が980円(税込)になるキャンペーンを行っています。
そのため、現在光回線を利用しており、月額料金の安い業者への乗り換えを検討している方におすすめです。
楽天ひかり
楽天ひかりは、楽天モバイル株式会社が提供するプロバイダー一体型の光回線です。
楽天ひかりの月額料金や工事費などは以下の通りです。
月額料金 |
戸建てタイプ:5,280円(税込) |
工事費 |
配線調整あり:22,000円(税込) |
キャンペーン |
・新規申し込み+楽天モバイル契約で6か月間月額料金0円 |
※2024年4月時点
楽天ひかりは月額料金が安く、楽天モバイルと同時申し込みで6か月間月額料金が無料になるため、スマホの乗り換えも検討している方におすすめです。
ただし、工事費無料キャンペーンは行われていないので、初期費用が高くなることを理解しておきましょう。
プロバイダーについて理解して適切な光回線を利用しよう
本記事では、光回線の利用を検討している方に向けて、プロバイダーの概要や役割などを紹介しました。
プロバイダーとは、通信機器をインターネットにつなげるためのサービスを提供している事業者のことです。
インターネットの利用には、回線事業者だけでなくプロバイダーとも契約をし、IPアドレスを手に入れる必要があります。
プロバイダーをセットで提供している回線事業者も存在するので、別々で選定して契約することが手間に感じる方は一体型光回線の利用を検討しましょう。
本記事で紹介した一体型光回線の中でも、ドコモ光とセットで契約できるOCN インターネットはもっともおすすめできるプロバイダーです。
2024年4月現在、工事費無料キャンペーンや最大55,000円のキャッシュバックを行っているので、費用を抑えて利用できます。
お得に使える一体型光回線を検討している方は、ぜひOCN インターネットの公式ホームページから申し込んでみてください。