「ネット回線速度が遅い原因は?」「回線速度が遅くなったときの対処法は?」などと悩んでいませんか?
インターネットの回線速度が遅くなった場合、パソコンやスマホ、通信機器に問題が生じている可能性があります。快適なネット環境を手に入れたい場合、回線速度に優れているプロバイダを選ぶのがおすすめです。
本記事では、ネット回線速度に関する基礎知識、遅くなる原因の対処法などを紹介します。速度が優れているおすすめのプロバイダや、速度を測る方法もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
目次
ネット回線速度に関する基礎知識
インターネットを快適に利用するためには、ネット回線速度の基礎を覚えておくことが大切です。基礎知識として、以下の言葉をおさえましょう。
おさえておきたい言葉
- bps
- 「上り」と「下り」
- ping値
インターネットの速度は、「bps」(ビット毎秒)という単位で測定されます。大きなファイルをダウンロードするときや高画質の動画をスムーズに視聴するときに、高いデータ転送速度が求められます。
次に、「上り」はデータをインターネット上に送信する速度を指し、主にアップロードに関連するものです。対照的に「下り」はデータをインターネットから受信する速度のことで、ダウンロードやウェブページの閲覧に影響します。
そして、オンラインゲームをする際には低遅延が求められるため、ping値の低い接続が必要です。ping値とは、データが送信元から目的地に到達し、再び送信元に戻ってくるまでの時間をミリ秒で表したものです。
ping値が低いほど通信の遅延が少なくなり、インターネットを快適に利用できます。
回線速度の目安とは?
ネット回線の速度目安は、使用目的によって異なります。用途別で回線速度の目安例をまとめると以下の通りです。
用途 |
必要最低限の速度 |
おすすめの速度 |
一般的なWeb閲覧 |
1Mbps |
3〜5Mbps |
Eメール |
0.5Mbps |
1Mbps |
動画視聴(標準画質) |
3Mbps |
5Mbps |
動画視聴(高画質) |
5Mbps |
25Mbps |
4K動画視聴 |
25Mbps |
50Mbps |
オンラインゲーム |
10Mbps |
25〜100Mbps |
大容量ファイルのダウンロード |
50Mbps |
100Mbps〜 |
たとえば、リアルタイムでのプレイとなるオンラインゲームでは、25Mbps以上の速度で10ms以下のping値が理想的です。大容量のデータを扱う場合は、100Mbps以上の速度があると、効率的なダウンロードが可能となります。
使用目的に合わせて最適な速度を選ぶと、インターネットを快適に利用できます。
ネット回線速度が遅くなる理由5つ|対処法も紹介!
インターネットの回線速度が遅くなった場合、いくつかの原因が考えられます。主な原因をまとめると以下の通りです。
遅くなる主な原因
- パソコンやスマホに問題が生じている
- 通信機器に問題が生じている
- インターネット回線に問題が生じている
- LANケーブルが高速通信に対応していない
- プロバイダがv6プラスに対応していない
対処法もふまえて詳しく解説します。
パソコンやスマホに問題が生じている
パソコンやスマホの問題が、ネット回線速度の低下を引き起こす場合があります。たとえば、マルウェアの感染やメモリの不足、不要なバックグラウンドアプリの稼働などです。
デバイスのリソース消費が多すぎると、端末自体が重たくなってしまい、回線速度が速かったとしても読み込み速度が低下します。早めに対処したい場合、定期的なウイルススキャンの実施や使用しないアプリの終了・削除に加えて、起動時のプログラムを最小限にしましょう。
デバイスの処理能力が改善され、結果としてインターネット速度が向上します。
通信機器に問題が生じている
ルーターやモデムといった通信機器の故障・設定ミスも、ネット回線速度が低下する要因のひとつです。古いモデルの機器は新しい通信規格に対応していない場合が多く、速度が出ないこともあります。
たとえば、古い規格のWi-Fiルーターは、高速なインターネット回線をフルに活用できない可能性が高いです。また、ルーター内のファームウェアのバグや設定ミスも通信速度を落とす原因になります。
そのため、ファームウェアを定期的に更新し、不具合があればリセット、もしくは新しいモデルへの交換を行いましょう。正しく対処すれば、通信機器の速度を通常に戻せます。
インターネット回線に問題が生じている
物理的なダメージを受けたケーブルやプロバイダ内での障害が、ネット速度を低下させる場合もあります。ケーブルに損傷があると信号が正しく伝達されなくなり、データ転送速度が落ちてしまうのです。
もし回線に問題があるとわかった場合、プロバイダに問題を報告し、ケーブルの修理や交換を依頼することが解決策です。他にも、混雑時間帯を避ければインターネット速度の改善が見込めます。
LANケーブルが高速通信に対応していない
使用しているLANケーブルが古い規格である場合、帯域幅が足りずに速度が制限される場合もあります。たとえば、1999年に認証されたCat5eのLANケーブルは最大1Gbpsまでの速度にしか対応しておらず、高速通信に対応していません。
光ファイバー回線を利用しているにもかかわらず古いケーブルを使っていると、速度を活かしきれないため注意しましょう。問題を解決するには、Cat6以上の規格のLANケーブルに交換することが必要です。
これにより高速なデータ転送が可能となり、インターネットの使用体験が改善されます。
プロバイダがv6プラスに対応していない
プロバイダがIPv6プラスへ対応していない場合も、インターネット速度の遅延につながる可能性があります。IPv6プラスとは、フレッツ光ネクスト回線を利用した接続サービスで、ネット通信速度が下り最大1Gbpsで利用できるものです。
IPv6プラスは、データ転送の効率を大幅に向上させるため、対応していないプロバイダを使用すると速度が制限されます。IPv6プラス対応プロバイダに変更すれば、データのやり取りが多いユーザーにとって快適な速度環境を構築できるでしょう。
具体的な対処法として、プロバイダの変更を検討すれば、より速いインターネット環境を確保できます。
【比較】おすすめの光回線プロバイダ5選!
光回線プロバイダによって、サービス内容や回線速度は異なります。おすすめの光回線プロバイダをまとめると以下の通りです。
- OCN インターネット
- @nifty光
- NURO光
- auひかり
- 楽天ひかり
詳しく解説します。
OCN インターネット
OCN インターネットは、NTTグループが提供する信頼性の高い光回線サービスです。ドコモ光 「1ギガ」「10ギガ」の2つのプランから成り立っており、個人の利用からビジネス用途まで幅広くカバーしています。
通信環境が安定しており、インターネット接続設定のサポートもしてもらえます。利用者には「ウイルスバスタークラウド」というセキュリティソフトが提供され、12か月間無料で使えるため安心です。
OCN インターネットを契約すれば、特典としてWi-Fiルーターをお得に利用できます。特典をうまく活用すれば、初期投資をおさえつつ無線での通信環境を構築できる点もメリットです。
そのため、セキュリティを重視するユーザーや高速で安定したインターネットを求めるユーザーにおすすめです。
@nifty光
@nifty光は、家庭向けの手頃な料金が設定されている光回線サービスです。3年プランと2年プランから選択でき、契約期間に応じて料金が変化します。
安定した速度と安い料金が特徴的で、日本全国で利用できます。月額料金も他の光回線プロバイダと比べておさえられているため、長期的に見ても家計に優しいサービスです。
顧客サポートが手厚いことも大きな利点で、初心者でも安心して利用できます。オンライン学習や在宅勤務にも最適なため、はじめて自宅にインターネットを導入する人やコストを重視する学生におすすめです。
NURO光
NURO光は、ソニーの子会社が提供するインターネットサービスです。最大の特徴は下り最大速度2Gbpsという高速通信で、活用すれば大容量のデータダウンロードや4K/8Kビデオのストリーミングが快適に楽しめます。
無料の高速Wi-Fiルーターの提供もあり、初期投資コストをおさえることも可能です。住むエリアによっては、初期費用が無料になるキャンペーンが適用される場合もあります。
ソフトバンクのスマホを利用していれば、「おうち割 光セット」で利用料金が安くなるため、ソフトバンクユーザーにおすすめです。ただし、提供エリアが限られていたり開通工事に時間がかかったりするため、利用する際には注意しましょう。
auひかり
auひかりはKDDIが提供する、高速で安定したインターネット接続を標準装備している光回線サービスです。auスマートバリューを利用すれば、auスマホの料金が割引されるという大きなメリットがあります。
KDDIが回線とプロバイダサービスをセットで提供し、他社と比べても月額料金が安く設定されているためお得です。回線の混雑を避ける通信方式「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」によって、安定した速度でネット閲覧を楽しめます。
豊富なキャンペーンも提供されているため、新規加入者や乗り換えを考えているユーザーにとって非常に魅力的です。au製品を多く利用している家庭や、コストパフォーマンスを重視するユーザーにおすすめです。
楽天ひかり
楽天ひかりは楽天グループが提供する光回線サービスで、楽天市場や楽天モバイルとの連携割引が大きな特徴です。サービスは全国どこでも一定の料金設定で提供されており、楽天ポイントを利用した支払いも可能です。
オプションとして、メールアドレスを10個まで無料で作成でき、セキュリティソフト利用も12か月までとなっています。マンションプランとファミリープランがあり、楽天モバイルユーザーであれば最初の1年間は基本料金が無料です。
楽天モバイルユーザー向けのサービス割引が豊富なため、楽天グループのサービスを広く利用しているユーザーに最適です。
ネット回線速度を測る方法
インターネット回線の速度を測る場合、専用の速度計測サイトを活用しましょう。インターネット回線速度を測定できるサイト例をまとめると、以下の通りです。
たとえば、Fast.comではサイトにアクセスするだけで自動的にダウンロード速度が測定され、追加オプションでアップロード速度やping値も確認できます。USEN GATE 02は、Webサービスや動画視聴といった特定のアプリケーションに対し、インターネット速度の適合性を判定してくれます。
Speedtest by Ooklaは世界中にサーバーを持っているため、どこからアクセスしてもより正確なデータを取得可能です。それぞれ数クリックでインターネット速度を測定できるため、ぜひご活用ください。
まとめ
インターネットの回線速度が遅くなった場合、パソコンやスマホ、通信機器に問題が生じている可能性があります。インターネット回線に問題が生じている場合もあるため、原因に合わせて早めに対処しましょう。
快適なネット環境を手に入れたい場合、回線速度が速いプロバイダを選ぶのがおすすめです。OCN インターネットはセキュリティ機能が強化されており、高速で安定したインターネット接続を提供します。
個人からビジネスの利用まで幅広くカバーしているため、安全性と信頼性を重視するユーザーにおすすめです。もし高品質なインターネットサービスをお探しなら、OCN インターネットの利用をぜひご検討ください。