ビッグローブ光のメリット・デメリットは？プラン料金や開通の流れも紹介

ビッグローブ光は、ビッグローブ株式会社がNTT東日本とNTT西日本の回線を借り受けて提供している光コラボ です。本記事ではビッグローブ光の基本情報やメリット・デメリット、プラン料金、開通の流れなどを解説します。

ビッグローブ光とはどのようなサービス？基本情報や特徴

ビッグローブ光は、KDDIグループのビッグローブ株式会社が提供する光回線サービス です。ビッグローブ光はどのようなサービスなのか、基本情報や特徴を紹介します。

ビッグローブ光の基本情報

ビッグローブ光は、NTT東日本・NTT西日本の光回線を借り受けてサービスを提供しています。そのため、フレッツ光と同じ通信品質を全国で利用可能です。

IPv4接続（PPPoE方式）とIPv6接続（IPoE方式）に対応しており、最大速度1Gbpsの1ギガタイプはIPv4とIPv6の併用、最大速度10Gbpsの10ギガタイプは常時IPv6になります。

ビッグローブ光の特徴

ビッグローブ光の特徴の一つは、IPv6接続（IPoE方式）を利用可能なことで、高速通信を実現 しています。また、ビッグローブ光は、「光コラボ」と呼ばれる回線とプロバイダをセットで契約するサービス形態をとっているため、料金体系がシンプルでわかりやすい点もメリットです。

ビッグローブ光の特徴は、メリット・デメリットの項目で詳しく解説します。

ビッグローブ光を利用するメリット

ビッグローブ光は月額料金が比較的安いなど、いくつものメリットがあります。ここでは、ビッグローブ光を利用するおもなメリットを紹介します。

月額料金が比較的安い

ビッグローブ光の月額料金は比較的安め といえます。例えば、ビッグローブ光マンションタイプ（1ギガタイプ・3年契約）は月額4,378円（税込） です。さらに、「選べる特典」で「月額料金大幅値引き」を利用すると1年間月額2,750円（税込）になります（2024年4月現在）。

ドコモ光のマンション向けプランで最も安い「1ギガ単独タイプ」は月額4,180円（税込） のため、ビッグローブ光が若干高めです。しかし、値引きなどの特典を利用した場合はビッグローブ光のほうが安くなる可能性があります。

IPv6接続でインターネット環境が快適

従来のIPv4接続（PPPoE方式）によるネットワークは、通信量の増加により地域や時間帯によっては混雑しやすい傾向があります。しかし、ビッグローブ光では利用者が少なくて混雑しにくい、次世代方式のIPv6接続（IPoE方式）が利用可能です。

また、ビッグローブ光では通信量の増加に合わせて都度回線を強化しています。混雑が起きやすい夜間でもスムーズにインターネットを利用できるでしょう。

光コラボのため契約の手間が省ける

通常、光回線を契約する際は、回線とプロバイダを別々に契約しなければなりませんが、ビッグローブ光は光コラボのためセットで契約できます。

光コラボとは、NTT東日本・NTT西日本が提供しているフレッツ光で使われている回線をプロバイダ事業者が借りて、プロバイダとセットで提供するサービスです。

光コラボは、別々に契約する手間や時間が省けるだけでなく、料金が安くなる可能性があることもメリットです。

割引特典やキャッシュバックが豊富

ビッグローブ光では割引特典やキャッシュバックが豊富に用意されています。例えば、1ギガタイプに適用される 「選べる特典」では、前述した「月額料金大幅値引き」のほかにキャッシュバックが選べます。また、キャッシュバックの金額は通常40,000円ですが、クーポンコードを入力することで8,000円増額されるキャンペーンが2024年5月7日まで実施中です。

新規契約の場合は新規工事費が通常必要ですが、特典により分割払い相当分が利用料金から値引きされ実質無料になります。ただし、特別な工事が必要な場合の追加料金や土日休日工事費などは無料にならないため注意してください。

ほかにも、無線LANルーターをレンタルする際は、最大2台までレンタル費用が1年間無料になる特典などもあります。

auスマートフォン 、UQモバイル、BIGLOBEモバイルとのセット割引がある

ビッグローブ株式会社はKDDIグループのため、au系のスマートフォン料金が割引になるプランがあります。

例えば、auスマートフォンを利用している場合は「auスマートバリュー」が利用可能です。これにより、ビッグローブ光とビッグローブ光電話にセットで加入すると、auスマートフォンを使っている家族全員（10回線まで）のスマートフォン料金が永年割引されます。割引額は、「使い放題MAX 5G」プランが月額1,100円（税込）、「スマホミニプラン」「ピタットプラン 5G」が月額550円（税込）です。

UQモバイルを利用している場合は「UQ mobile 自宅セット割」が適用され、UQモバイルの料金が月額638 ～1,100円（税込）割り引かれます。

BIGLOBEモバイルを利用している場合は、スマートフォン料金に含まれている「ベーシック」コースの月額基本料金220円（税込）がかからないため、よりお得に使えます。

引越しの際の工事費が無料

契約しているプランが1ギガタイプで3年契約の場合、何度引越しをしても工事費が無料になります。転勤が多い人などにとってうれしいプランといえるでしょう。

信頼のカスタマーサポート

BIGLOBEのカスタマーサポートは365日受付 です。また、キャンペーン期間中に 「BIGLOBEお助けサポート」に新規申し込みすると2ヵ月間無料で利用できます。BIGLOBEお助けサポートは、パソコンのインターネット接続設定やスマートフォンの端末初期設定といった基本的なこと だけでなく、ソフトウェアの使用方法なども電話で相談できる有料のサービスです。リアルタイムで画面を共有してサポートを受けられるため、パソコンが苦手な人でもわかりやすいでしょう。

ビッグローブ光がユーザーを対象に行なったアンケートをみると、満足していると回答した人の割合が96％に達しており、 ユーザーから信頼されていることがわかります。

またビッグローブ光は、優秀なブロードバンドサービスを選ぶ「ブロードバンドアワード2015」で「光コラボ部門 東日本 最優秀賞」も受賞しています。

ビッグローブ光を利用するデメリット

ビッグローブ光には多くのメリットがありますが、デメリットもいくつかあります。ここでは、気になるデメリットを紹介します。

IPv6対応ルーターがないと通信速度が遅い場合がある

ビッグローブ光では、回線が混雑しにくいIPv6接続を利用できる点が魅力ですが、ルーターがIPv6に対応している必要があります。使用しているルーターがIPv6未対応の場合はIPv4接続になるため、速度が遅くなる可能性があるでしょう。

お手持ちのルーターがIPv6に対応していない場合は、 IPv6対応無線LANルーターのレンタルが可能です。レンタル料金は月額550円（税込）ですが、1ギガプランではビッグローブ光の申し込みと同時にレンタルを申し込むと、最大2台までレンタル料金が1年間無料となります。ただし、10ギガプランでは1年間無料の特典がない ため注意してください。

キャッシュバック特典の対象プランが限られている

ビッグローブ光のメリットとして、キャッシュバック特典が用意されていると紹介しましたが、対象となるプランが限られていることに注意しましょう。キャッシュバックが適用されるのは1ギガタイプの3年契約、10ギガタイプの2年契約のみです 。

ただし、代理店によっては1ギガタイプの2年契約でもキャッシュバックが適用される場合があります。

au、UQモバイルユーザー以外はあまりお得にならない

ビッグローブ光ではauやUQモバイル、BIGLOBEモバイルユーザー向けのセット割引があると紹介しましたが、逆にいえばそれ以外のユーザーはあまりお得になりません。

基本料金や特典などで比較すると、より安価な光回線サービスがあります。例えば、ビッグローブ光の10ギガ・3年契約の月額料金は6,710円（税込） ですが、GMOとくとくBB光は5,940円で利用が可能です。

2年契約、3年契約の場合は解約違約金がかかる

ビッグローブ光を「違約金不要期間」と呼ばれる期間以外で解約すると違約金がかかります。違約金不要期間は、定期利用期間の最終月とその翌々月までの3ヵ月です。

違約金は、1ギガタイプがマンションタイプで3,000円、ファミリータイプで4,100円 、10ギガタイプがマンションタイプ・ファミリータイプともに4,620円（いずれも不課税） です。

違約金を支払いたくない場合は、10ギガタイプの違約金なし特典適用プランの利用を検討するとよいでしょう。

ただし、引越し先でもビッグローブ光の提供エリアで継続利用する場合は、解約せずに移転が可能であるため違約金は不要です。

また先述したように、ビッグローブ光の新規工事費は特典により分割払い相当分が利用料金から値引きされるため実質無料になります。 しかし、分割払い期間中に解約すると、工事費の残額を請求されるため注意が必要です。

カスタマーサポートがつながりにくい

ビッグローブ光では365日体制のカスタマーサポート が魅力ですが、電話がつながりにくい傾向があります。ただし、これはビッグローブ光に限ったことではなく、光回線サービス全体にいえることのため、ことさらビッグローブ光がつながりにくいわけではありません。

電話がつながりにくい場合は、昼休みや夕方など混雑しやすい時間帯を避けるほか、AIチャットやメールを利用しましょう。

ビッグローブ光のプランと料金

ビッグローブ光のプランと料金を解説します。ビッグローブ光には「ビッグローブ光ファミリータイプ」と「ビッグローブ光マンションタイプ」の2種類のプランがあります。

1ギガタイプの場合、加入時の「選べる特典」で「月額料金大幅値引き」を選ぶと、1,628円（税込）割り引かれます。また、10ギガタイプの場合は、ファミリータイプで792円（税込）、マンションタイプで1,892円（税込）の割引が特典として付いています。

ビッグローブ光ファミリー タイプ

ビッグローブ光ファミリータイプは一戸建て向けのプランです。契約年数は2年または3年のどちらか、速度は1ギガまたは10ギガのどちらかを選べます。

ビッグローブ光マンションタイプ

ビッグローブ光マンションタイプは集合住宅向けのプランです。ファミリープランと同様に、契約年数を2年または3年、速度を1ギガまたは10ギガから選べます。

ファミリータイプもマンションタイプも契約年数は2年か3年で選択しなければなりませんが、先述したとおり10ギガタイプの場合は違約金なしの特典を適用させることもできます 。

ビッグローブ光の初期費用

ビッグローブ光の初期費用は下表のとおりです。

設置工事費は工事の内容によって異なります。屋内配線を新設する場合は28,600円（税込）、新設しない場合は18,260円（税込）です。派遣工事が必要ない場合の工事費は3,300円（税込）となります。また、現在フレッツ光を利用中の方がビッグローブ光へ変更する「転用」 や、ほかの光コラボ事業者からビッグローブ光へ乗り換える「事業者変更」の場合、原則工事費は不要です。

新規工事費は分割払い相当が値引きされるため、実質無料になります。ただし分割払い期間中に解約すると残金を一括で支払わなくてはならなくなるため注意してください。

新規・転用・事業者変更いずれの場合でも申し込み時の手数料は必要です。また、土日休日に工事をする場合には、追加で3,300円（税込）の料金がかかります。

ビッグローブ光の申し込みから開通までの流れ

ビッグローブ光の新規申し込みから開通までの流れは以下のとおりです。

新規の場合は工事が必要で、自宅で工事する場合は立ち会わなければなりません。立ち会いが可能な日時を確保しておきましょう。 工事が行なわれるのは申し込みから10日以降 ですが、混雑しているときは工事まで約2ヵ月かかる場合も あります。

事業者変更では工事が基本的に不要であるため、新規とは流れが若干異なります。

事業者変更承諾番号は変更前のプロバイダで取得します。忘れずに行なっておきましょう。 また、変更前のプロバイダでIPv6関連のサービスを利用していた場合、解約をしないとビッグローブ光でのIPv6設定ができません。 事業者変更予定日より前にIPv6関連サービスは解約しておきましょう。

ビッグローブ光がおすすめな人

ビッグローブ光のメリットやデメリットを踏まえたうえで、ビッグローブ光をおすすめな人は、au系のスマートフォンを利用している人や回線速度を速くしたい人です。その理由を解説します。

auスマートフォンやUQモバイルを利用している人

auスマートフォンやUQモバイルを使っている方がビッグローブ光を使うと、スマートフォン料金が割引になりお得です。キャッシュバックなどほかの特典と合わせるとメリットが多いといえるでしょう。

auひかりでもauのスマートフォン料金が割引になります が、auひかりはエリアによって使えないことがあります 。しかし、ビッグローブ光はNTT東日本・NTT西日本の回線を利用しているため、1ギガタイプであれば全国で使える 点がメリット です。

通信速度の速いインターネット回線を利用したい人

IPv6接続（IPoE方式）で快適にインターネットを利用できることがビッグローブ光の強み です。オンラインゲームや動画視聴をよく利用するなど、通信速度の速さを優先する方にもビッグローブ光はおすすめです。

まとめ

ビッグローブ光は、割引特典やキャッシュバックが充実している点が魅力です。特に、auやUQモバイル、BIGLOBEモバイルなどau系のスマートフォンを使っている人はお得に感じられるでしょう。

一方で、ビッグローブ光は違約金不要期間以外で解約すると違約金が必要となります。解約のタイミングに注意するか、違約金がかからないプランを選択しましょう。