格安スマホ・SIM

楽天モバイルはなぜ繋がらない?その理由と対処方法まで詳しく紹介

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楽天モバイルを検討している方のなかには、「いざ契約して繋がらなかったらどうしよう」と悩む方もいるのではないでしょうか。楽天モバイルはプランのお得さや豊富なサービスが人気の携帯キャリアですが、一部では「繋がりにくい」といった声もあります。

そこで本記事では、楽天モバイルが繋がらないといわれる理由や、通信環境が悪い場合の対処方法を解説します。楽天モバイルを検討していて通信環境に不安がある方、すでに楽天モバイルユーザーで繋がりにくさに困っている方は、ぜひ参考にしてください。

楽天モバイルの特徴

楽天モバイルとは、2014年10月、楽天グループの通信サービス会社であるフュージョン・コミュニケーションズ株式会社(現:楽天コミュニケーションズ株式会社)が提供開始した通信事業です。

楽天モバイル事業は、2015年12月にフュージョン・コミュニケーションズ株式会社から楽天へ譲渡されました。当初は格安スマホ事業(MVNO)としてサービスが提供され、NTTドコモのLTE回線が利用されていた歴史があります。

2018年1月には、楽天モバイルネットワーク株式会社(現:楽天モバイル株式会社)として新たに事業が設立され、同年12月からは自社回線エリア拡大のための基地局設置が進められています。

2019年4月、現在の社名(楽天モバイル株式会社)となった楽天モバイルは、大手携帯会社に次ぐ携帯キャリア(MNO)としてサービスを開始し、その後約3年で回線の総契約数(MNO+MVNO)は550万回線を突破しました。

近年はさまざまな格安スマホサービスが提供されていますが、楽天モバイルでは、従量制でシンプルな仕組みのプランや、手厚いサービスが注目を集めています。

以下では、楽天モバイルのプラン内容や、サービスの特徴を解説します。

安い料金でデータ量を気にせず使える

楽天モバイルのプランは、データ通信量に応じて料金が上がる「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」のみとシンプルです(2023年3月現在)。

データ量が少なかった月は料金を抑えられ、たくさん使った月でも一定のデータ量以上は定額となるため、月内のデータ量を気にせず格安でスマートフォンを使えます。

楽天モバイルのプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」の料金

データ容量 月額料金
3GBまで 1,078円(税込)
3GB~20GBまで 2,178円(税込)
20GB以降 3,278円(税込)

楽天モバイルのプランには5G回線の料金や、テザリングオプションなども含まれています。大手キャリアだと別途申し込みや追加料金が必要な場合がありますが、楽天回線エリア内では、通常の契約で高速な5G通信やテザリングを無制限で利用可能です。

通信が安定しやすいエリアであれば、モバイルルーターや自宅のWi-Fi代わりに楽天モバイルのテザリングを活用すると、毎月の通信費を格安に抑えられるでしょう。

【楽天モバイルのプランに含まれるサービス】

  • 楽天回線エリアデータ無制限
  • 海外データ通信毎月2GB無料(対象エリアのみ)
  • 国内通話かけ放題(専用アプリ利用時)
  • 無料キャリアメール
  • 留守番電話
  • 割り込み通話/通話保留
  • 国際SMS
  • 通話転送
  • SMS
  • テザリング

店舗を日本全国で展開している

格安スマホの多くは、申し込みから利用開始まですべてWebで手続きが完結しますが、楽天モバイルは格安スマホからキャリアサービスに参入したこともあり、店舗サービスが充実しています。

全国展開する楽天モバイルショップは、2022年3月に1,000店舗を突破しました。街中や家電量販店だけでなく、近年は一部の郵便局内にも楽天モバイルショップがオープンしているため、他社に比べて店舗へ足を運びやすいのが特徴です。

楽天モバイルショップでは、契約やキャンペーンに関する相談はもちろん、気になる機種の操作性をその場で試したり、各種サポートを受けたりできます。

スマートフォンに慣れておらず初期設定に不安がある方や、Webサイトでは解決しない疑問がある方などは、店舗スタッフのサポートを受けて各種手続きを検討すると安心です。

【楽天モバイルショップのおもなサービス】

  • 新規契約やMNP乗り換え、名義変更などの各種手続き
  • Rakutenオリジナル製品の故障受付
  • あんしん操作サポート※
  • データ移行サポート※
  • 保護フィルム貼り付け※
  • 端末のガラスコーティング※

    ※は有料のサービスです。

楽天モバイルのデメリット

楽天モバイルを使用するにあたり、良い点だけでなくいくつかのデメリットも存在します。なかでも、回線が繋がりにくいのはスマートフォンを利用するうえで大きな問題になります。

以下では、楽天モバイル利用時のおもなデメリットを見ていきましょう。

繋がりにくい

楽天モバイルの人口カバー率は年々高まっているものの、基地局やアンテナの数はまだ少ないため、障害物のある場所は回線が繋がりにくくなる問題が発生しています。エリアや環境によっては圏外になるケースもあるでしょう。

特に、電波が届きづらい広い建物内や地下は、回線が繋がらない可能性があります。

外出先でスマートフォンが圏外になると、不便なだけでなく緊急時の不安もあるため、回線が繋がりにくい問題は、スマートフォンを利用するうえで無視できないデメリットです。

楽天モバイルの公式サイトには、通信環境について以下のような記載があります。

<楽天回線エリア>

※利用環境(建物の中・地下・トンネル等電波の届かないところ)により利用可能なサービスエリアが制限される場合あり。

※楽天回線エリアとパートナー回線エリアとの境界付近や、地下と屋外・大きな商業ビルと屋外を移動するときに通信・通話が切断されたり、一時的にご利用になれない場合あり。

※屋内・商業ビル内の電波について
地下、屋内、大きな商業ビルの屋内等では、楽天回線エリアであっても、電波の状況によってパートナー基地局を利用するパートナー回線エリアとなる場合あり。

引用元:通信・エリア | 楽天モバイル

対応エリアが限られている

現在、楽天回線エリアは全国47都道府県に拡大され、楽天4G回線の人口カバー率は2023年2月時点で98%を達成しています。

しかし、楽天回線がカバーするエリアは都市部などの一部エリアに限られているのが現状です。

東京、大阪、名古屋、札幌などでは、比較的広範囲に楽天回線エリアが広がっていますが、全国的に見ると楽天回線を使えるエリアはまだまだ少ないといえます。

楽天モバイルのデータ無制限は、楽天回線エリア内の通信が対象のため、エリア外では楽天モバイルならではのメリットを感じにくいかもしれません。

楽天回線エリア外でデータ通信を行なう場合はauのパートナー回線が利用され、データ使用量が5GBを超えると通信速度制限(最大1Mbps)がかかります。

住んでいる地域が楽天回線に対応していない方や、楽天回線とパートナー回線の境界部分に位置している方は、通信環境が不安定になりやすいため注意してください。

なお、楽天4G回線は「2023年12月までに人口カバー率99%以上」を目標として掲げているため、今は対応していないエリアでも、2023年中に対象エリアとなる可能性があります。

楽天モバイルはなぜ繋がりにくいのか?

楽天モバイルはキャリアサービスに参入して以降、さらに人気を高めてきた携帯キャリアですが、昨今では繋がりにくさが大きな問題となっています。楽天モバイルの回線が繋がりにくいおもな理由は、以下の2つです。

プラチナバンドではない

楽天モバイルには、ドコモやau、ソフトバンクに割り当てられているプラチナバンドと呼ばれる電波が割り当てられていません。

プラチナバンドとは、700~900GHzの低い周波数帯域で、電波を遠くへ運びやすい性質を持つ電波のことです。一方、楽天モバイルで使用される電波はローバンドと呼ばれ、1.7~1.8GHzの高い周波数帯域で、障害物に弱い性質があります。

そのため、プラチナバンドの大手キャリアと比較すると、楽天モバイルは障害物の多い室内などで電波が悪くなりやすいのです。

こうした問題を踏まえ、現在楽天モバイルではプラチナバンドの割り当てを総務省に対して強く求めており、2024年3月からの使用開始を目標として掲げました。

楽天モバイルでプラチナバンドが使用されれば、最大のデメリットともいえる電波状況の改善が見込めるでしょう。

使用エリアが限られている

楽天回線を使用できるエリアが限られていることも、繋がりにくい理由の一つです。

大手キャリアにおける回線の人口カバー率が99.9%なのに対し、楽天モバイルは2022年12月時点で98%にとどまっています。

この人口カバー率の差は非常にわずかではありますが、電波が届かないエリアが全国に点在することで、圏外になったり繋がりにくくなったりするのです。

基地局の設置が進み、楽天回線の使用エリアが拡大すれば、今後は大手キャリアと同様に電波状況を気にせず、スマートフォンを使えるようになるでしょう。

繋がりにくい場合の対処方法

実際に楽天モバイルを使用して、繋がりにくさを感じている場合、以下の対処方法を試してみましょう。

  • Wi-Fiやモバイルデータ通信のオン・オフ
  • 端末本体の再起動
  • SIMカードの抜き差しや接触部分のクリーニング

楽天回線やパートナー回線に通信障害が発生しておらず、上記の対処方法を試しても電波状況が改善しない場合、以下の方法で電波状況を改善できる場合があります。

楽天モバイルに問い合わせる

電波状況について楽天モバイルに問い合わせる場合は、公式サイトの「楽天モバイルご利用者様用電波改善・調査依頼」から可能です。

サイトの案内に従い、不具合発生時の状況(住所、場所の特徴、不具合の内容、頻度、時期など)を入力しましょう。内容をもとに電波状況の調査が行なわれ、原因の特定や対策の提案をしてもらえる可能性があります。

生活圏で楽天モバイルが圏外となり、不便に感じている場合は、一度問い合わせてみることをおすすめします。

「Rakuten Casa」を利用する

Rakuten Casa(楽天カーサ)とは、自宅やオフィスなど屋内の電波状況を改善するための小型室内アンテナです。インターネット接続に使用しているONU(モデム)にRakuten Casaを接続すると、室内のWi-Fi環境が安定しやすくなります。

なお、Rakuten Casaの利用の申し込みができるのは、電波状況調査で電波状況の改善が必要だと判断された場合のみとなります。

楽天モバイルの回線が繋がらなくて困っている場合、まずは先述の「楽天モバイルご利用者様用電波改善・調査依頼」を送信しましょう。

まとめ

建物内や地下で楽天モバイルが繋がらない場合、楽天モバイルが使用する周波数帯が原因となっている可能性があります。

楽天モバイルでは、より安定した周波数帯であるプラチナバンドの使用や、楽天回線エリアカバー率99%を目指しており、今後は電波状況が改善される見込みです。

楽天モバイルの電波状況に不安がある方は、まずは生活圏が楽天回線対応エリアかどうか確認しましょう。現在の電波状況に悩む方は本記事の対処方法を参考に、楽天モバイルへ問い合わせてみることをおすすめします。

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