光回線

楽天ひかりとは?知っておきたい概要とメリット・デメリット

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インターネットを利用するための方法に光回線があります。「ポケット型Wi-Fi」や「ホームルーター」のような4G・5Gのモバイル回線を利用するサービス に比べ、光回線は通信が安定しており、高速で通信できる のが特徴です。

光コラボレーション や独自回線を利用するものなど、数多くの事業者が光回線サービスを提供し ています。利用する光回線を選ぶ際は、各サービスをしっかりと比較検討し、自身が希望する用途などに合ったサービスを選ぶことが大切です。

光回線への乗り換えを希望するなかで、楽天ひかり の利用を検討している方もいるでしょう。今回は、楽天ひかりの概要やメリット・デメリット、解約時の注意点などについて詳しく解説します。

楽天ひかりとは

楽天ひかりは、楽天グループが提供する、NTT東日本・西日本の光回線 とプロバイダ(楽天ブロードバンド) をセットにしたブロードバンドサービスです。通信速度は、上り下りともに最大1Gbps となっています。

NTT東日本・西日本の光回線を借りて提供する、光コラボレーション の一つです。そのため、フレッツ光と同等の通信速度 でインターネットを楽しめるでしょう。

楽天ひかりの利用にかかる料金

ここからは、楽天ひかりの月額基本料や初期費用について解説します。

月額基本料

楽天ひかりには、「マンションプラン(集合住宅)」と「ファミリープラン(戸建)」の2種類のプランがあります。それぞれ、金額は以下のとおりです。

プラン名

月額基本料(税込)

マンションプラン

4,180円

ファミリープラン

5,280円

月の途中で申し込んだ場合でも日割り計算は行なわれず、初月無料となります。なお、セキュリティソフトなどのオプションを利用すると、月額基本料に加えて別途料金が発生します。

初期費用

楽天ひかり導入時の初期費用に含まれる項目は、初期登録費と開通工事費です。ここでは、それぞれの費用について詳しく解説します。

初期登録費

初期登録費は、回線契約時に発生する登録手数料であり、初回請求時にまとめて支払うものです。楽天ひかりを契約する際には必ず発生する費用であり、その金額は申込方法や工事内容によって変動します。

楽天ひかりの初期登録費は「インターネット回線契約が何もない」「フレッツ光以外の光回線を利用している」「ADSL回線を利用している」など、「新規」に該当する場合は880円(税込)です。

一方、フレッツ光といずれかのプロバイダを利用している場合の「転用」や、他社光コラボレーションを利用している場合の「事業者変更」に該当するケースでは、1,980円(税込)となっています。

工事費

ひかりの工事費は、光回線を初めて利用する際にかかる標準工事費と、工事日程 の曜日・時間を指定した場合にかかる加算工事費・割増工事費を合計した金額です。

標準工事費は、派遣工事や配線調整の有無によって金額が変動しますが、マンションプラン(集合住宅)とファミリープラン(戸建)による違いはありません。具体的な料金は、派遣工事がない場合は3,300円(税込)、配線調整がない派遣工事の場合は11,600円(税込)、配線調整がある場合は22,000円(税込)となっています。

事業者変更や転用の場合には、基本的に工事は行なわれません。ただし、NTT東日本・西日本の回線種類や端末を変更することで、工事が必要となる場合があります。

工事日程の曜日・時間を指定する場合、加算工事費と割増工事費が必要です。例えば、東日本エリアで夜間(17~21時)の工事を希望する場合は19,800円(税込)が発生し、さらに工事費が昼間の約1.3倍に割増となります。

このほかに、利用するオプションサービスによっては月額料金が加算されます 。

楽天ひかりの4つのメリット

ここからは、楽天ひかりを利用するメリットについて解説します。

日本全国に対応している

前述したように、楽天ひかりはNTT東日本・西日本の光回線を利用する光コラボレーション です。そのため、対応エリアはフレッツ光回線と同じで あり、日本国内をほぼカバーしています 。

楽天ひかりであれば、引越し先でも引き続き利用できる可能性が高く、引越しが見込まれる方にとっても利用しやすいサービスといえるでしょう。

なお、一部エリア外の地域も存在するため、事前にチェックしたうえで申し込むことが大切です。

楽天ポイントが貯まりやすい

楽天ひかりの利用者にはSPU(スーパーポイントアップ)が適用されるため、楽天ポイントが貯まりやすくなります。具体的には、楽天市場で買い物をするとポイント2倍、さらに楽天グループ各種サービスの達成条件をクリアする と、ポイントが最大17倍になります。

SPUは楽天ひかりの契約で自動的に適用対象となり、煩雑な手続きが必要ないことも魅力の一つといえるでしょう。

SPUに各種キャンペーンを組み合わせれば、さらにポイントが加算される ため、普段から楽天経済圏の恩恵を受けている方にはメリットの大きいサービスだといえます。

快適な通信を楽しむことができる

前述のとおり、楽天ひかりはNTT東日本・西日本の光回線を利用しており、最大1Gbpsの通信速度を誇っています。NTTの光回線サービスと同等の回線品質が備わっていることから通信速度も安定しており、よほど高い性能を求められる場面でなければ、楽天ひかりでストレスを感じずにインターネットを楽しめるでしょう。

ただし、最大1Gbpsというのは、あくまでもベストエフォートでの数値 です。実際の速度は、利用環境や回線状況によって変わる点に注意しましょう。

また、使用可能なプロバイダが楽天ブロードバンドに限られているため、選択したプロバイダによって通信速度が変動する か、心配する必要がありません。さらに、IPv6通信に標準対応しており、回線が混雑する時間帯や人口密集エリアでも、快適なインターネット接続が可能です。

ちなみに、IPとはインターネットの接続方式のことです。IPv6は従来のIPv4に比べて通信速度が向上しており、現在普及が進んでいます。

ほかの光回線と比較して月額料金が安い

楽天ひかりの月額料金は、ほかの光回線に比べてリーズナブルな設定となっています。さらに、楽天モバイルを同時に利用すれば、月額基本料金が6ヵ月間無料になる特典もあります。

下表は、ほかの光回線の月額料金を示したものです。

サービス名

戸建て月額料金(税込)

集合住宅月額料金(税込)

SoftBank 光(1ギガ、2年自動更新プラン)

5,720円

4,180円

ドコモ光(1ギガタイプA.C、2年定期契約)

5,720円

4,400円

ビッグローブ光(1ギガ)

5,478円

4,378円

NURO 光(2ギガ、3年契約)

5,200円

2,090~2,750円

IIJmioひかり

5,456円

4,356円

nifty光

5,720円

4,378円

楽天ひかりの月額基本料金は、戸建て向けが5,280円(税込)、集合住宅向けが4,180円(税込)です。上表から、NURO 光を除くすべてのサービスより、安い料金であることがわかります。

楽天ひかりの2つのデメリット

ここからは、楽天ひかりのデメリットについて解説します。

スマートフォンとのセット割がない

楽天グループは、モバイル事業として楽天モバイルを展開していますが、楽天ひかりには楽天モバイルとのセット割が用意されていません。モバイル料金とのセット割を実施している他社の光回線サービスもある ため、スマートフォンとインターネットをお得に利用したい方にとっては懸念材料になるかもしれません。

ただし、楽天グループでは楽天モバイルとの同時契約で、光回線の基本料金が6ヵ月間無料になるキャンペーンを展開しています。これによって最大3万円程度 のコスト削減効果が得られることを考えれば、「セット割がないから楽天ひかりのほうが損」とは一概にいえないでしょう。

プロバイダを選択できない

プロバイダを選べないことも、楽天ひかりのデメリットの一つです。楽天ひかりでは、複数のプロバイダを用意しておらず、楽天ブロードバンドしか選択できません。

そのため、すでにほかのプロバイダのメールアドレスを使用している場合には、メールアドレスを変更する手間がかかったり、そのメールアドレスを残すために料金を払い続けたりする必要があるでしょう。

ただし、Gmailなどのフリーメールをメインで使っているのであれば、プロバイダを変えてもそのまま使えるため特に問題は生じません。

楽天ひかりの利用開始までの流れ

ここからは、楽天ひかりの申し込みから開通までの流れを簡単に紹介します。実際に申し込む際は、公式Webサイトなどで詳細な流れを確認しておきましょう。

1.申し込み

楽天ひかりへの利用は、公式Webサイトから申し込めるほか、楽天モバイルショップでも申し込めます。ショップまで足を運べば店頭スタッフに相談できますが、事前予約が必要です。

「フレッツ光」や「光コラボレーション」を利用中の方は乗り換えに該当するため、事業者変更承諾番号や転用承諾番号の取得が求められます 。承諾番号の取得方法については、現在契約している事業者に問い合わせて確認しましょう。

承諾番号の有効期限は15日間ですが、期限が4日未満になると再取得を求められるので早めに手続きすることをおすすめします。

その他の場合は新規契約に該当するため、承諾番号を取得する必要はありません。

2.工事に関するお知らせの到着

新規申し込みから2~3日ほどあとに、開通日・工事日を知らせる連絡がメールもしくは電話できます。そして、開通日・工事日が決定して1週間ほどで、開通通知書(契約内容およびアカウントのお知らせ)が郵送で届きます。

フレッツ光・他社の光コラボレーションから乗り換える場合、申し込みから2日以内に申し込み完了メールが、1~3日後に切り替え日お知らせメールが届きます。その後、新規契約と同じように1週間程度で開通通知書が送られてきます。

3.開通工事を行なう

工事日が決まったら、開通工事までに電源タップの確保や、楽天ひかりに対応したルーターの準備を行なっておきます。開通工事には立ち会いが必要なため、在宅できるように予定を調整しておきましょう。

場合によっては、回線を引き込むために1cmほどの穴を壁に開けなければなりません 。そのため、賃貸住宅に住んでいる場合は不動産管理会社や大家に連絡を取り、許可を得ておくことが必要です。

なお、フレッツ光や他社の光コラボレーションから乗り換える場合は、原則として工事が不要です。

4.設定・利用開始

開通工事が完了したら、自身で機器の設定を済ませましょう。設定が済めば、楽天ひかりのサービスが利用できるようになります。

楽天ひかりを解約する際の注意点4つ

ここからは、楽天ひかりを解約する際に気を付けるべき点について解説します。

契約解除料が発生する場合がある

楽天ひかりのプランには、最低利用期間を設けた2年自動更新のものと3年自動更新のもの があります。いずれのプランでも、契約更新月以外に解約すると契約解除料が発生するため注意が必要です。

そのため、楽天ひかりを解約する前には、契約更新月や加入プランを確認しておきましょう。これらの情報は「ご契約内容のお知らせ」やメンバーズステーションで確認が可能です。

なお、2022年7月1日の電気通信事業法の改正により、月額料金を超過する契約解除料の請求が廃止されたため、その金額は契約日により異なります。

具体的には、2022年6月30日以前に契約した場合には10,450円(税込)が、2022年7月1日以降に申し込んだ場合には、契約したプランの月額基本料金1ヵ月分が契約解除料となります。つまり、2022年7月1日以降はマンションプランで4,180円(税込)、ファミリープランで5,280円(税込)が契約解除料として発生します。

解約にともなう配線撤去工事の申請を自分で行なう必要がある

楽天ひかりの解約後も、その住居で他社の光コラボレーションに乗り換えてインターネットを利用するのであれば、回線撤去工事は必要ありません。

しかし、今後インターネットを利用しない、フレッツ光や光コラボレーション以外の事業者へ乗り換えるという場合には、回線撤去工事を自分で申請して行なうことになります。

また、引越しをする場合も、回線撤去が必要になることがあります。賃貸物件の契約書には原状回復の必要性について記載されていることがあるため、事前に管理会社などへ連絡して確認・相談をしておくとよいでしょう。

解約にともない使用できなくなるサービスがある

楽天ひかりの解約にともなって、使用できなくなるサービスがある点にも留意が必要です。まず、当然ですが楽天ひかりのインターネットが利用できなくなります。

また、オプションのメールアドレスやひかり電話、フレッツテレビなど、楽天ひかりで契約しているすべてのサービスが使えなくなります。

その他、「SPUプラス2倍」の特典がなくなり、楽天ポイントが貯まりにくくなることも理解しておきましょう。

解約日まで月額利用料が発生する

解約工事が完了すると楽天ひかりのサービスは利用できなくなりますが、工事が月の途中で完了したとしても、月額利用料は解約日まで発生します。解約月の月額利用料は日割り計算されず、1ヵ月分の基本料金が請求されるので気を付けましょう。

楽天ひかりでは、手続き内容によって解約日が異なります。解約を申し込んだ日が解約日となるわけではないため、解約日がいつになるのかを事前に確かめておくことが大切です。

楽天ひかりとほかの光回線を比較する際の3つのポイント

最後に、楽天ひかりとほかの光回線を比較検討する際のポイントについて解説します。

スマートフォンのキャリア

スマートフォンのキャリアが提供する光回線では、多くの場合、そのキャリアのスマートフォンを利用することでセット割を受けられます。大手キャリアのスマートフォンを利用している方は、光回線とのセット契約を提供している光回線を選ぶのがおすすめです。

セット割では、基本的にスマートフォンの月額料金が割引になります。契約者の家族も割引の対象となるケースが多いため、大きな節約効果が期待できるでしょう。

月額料金

光回線の月額料金や工事費用は、事業者によって異なります。キャッシュバックや割引などのキャンペーンがあるとしても、毎月かかる費用を考えると割高になる場合もあるでしょう。

光回線を選ぶ際に費用のやすさを重視する場合は、キャンペーンが適用される金額などを含めて月々の費用を計算し、事業者の比較を行なうのが賢明です。

スマートフォンとのセット割に関しても、セット割のためにキャリアを乗り換えるとかえって費用が高くつく場合もあります。セット割に大きな節約効果が期待できないなら、単純に光回線の月額料金のみで事業者を比較するとよいでしょう。

速度・安定性

インターネットの用途が決まっているのであれば、用途に適した品質の通信を提供している事業者を選ぶ方法もあります。

オンラインゲームやリモートワークなどのために光回線を契約する場合には、速さと安定した品質が求められます。そのため、IPv6通信に対応したプロバイダや平均通信速度の速い回線を選ぶとよいでしょう。

その他、インターネットの利用が短期間である場合は料金が安くて違約金がない事業者を選ぶなど、個別の事情に合わせて選ぶことをおすすめします。

まとめ

光コラボレーションである楽天ひかりは全国で利用でき、安定した快適な通信を楽しむことができます。楽天モバイルとのセット割はありませんが、楽天モバイルの利用者は光回線の基本料金が6ヵ月間無料になるなどの割引が用意されています。比較的料金が安く、楽天ポイントが貯まりやすくなるメリットも得られるため、光回線をお得に利用したい方にはおすすめのサービスだといえるでしょう。

一方で、楽天ひかりにはプロバイダを選べないデメリットもあります。ほかのプロバイダのメールアドレスを使用している場合は別途対応が必要となるため、検討の際には注意が必要です。

現在利用しているスマートフォンのキャリアや月額料金、インターネットの用途などを踏まえ、ほかのサービスと比較したうえで楽天ひかりの利用を検討するとよいでしょう。

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