
楽天モバイルは楽天グループが運営しており、テレビCMなどで知られています。お得な料金設定や楽天ポイントがたまるといった売り文句をご存じの方や、すでに契約されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、気になるのは他社のお値段。楽天モバイルは本当にお得なのか、他社と比較してどのような特徴があるのか、自分で調べて検討するのは疲れますよね。
そこで、当記事では楽天モバイルの料金プランや、おすすめの人・おすすめでない人をご紹介。楽天モバイルが合わなかった方向けに、乗り換え先におすすめの格安SIMもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
楽天モバイルは楽天グループが提供する第4のキャリア

楽天モバイルは、ドコモ・au・SoftBankに次ぐ第4の携帯キャリアです。独自の回線を持ちながら、料金は格安SIM並みに設定されているのが特徴です。
2021年7月から5Gの提供も始まり、2025年7月現在、楽天モバイルの自社回線エリアは人口カバー率99%を目指して拡大していて、都市部を中心に安定した通信が可能です。
ただし、一部地域では混雑時や屋内で通信速度が低下することもあります。
楽天モバイルは通信環境の改善にも力を入れており、基地局の増設や5Gエリアの拡大が進められています。今後さらに快適な通信環境が期待できるでしょう。
楽天モバイルの料金はお得?料金プランや契約金を解説

楽天モバイルの料金は具体的にどれだけかかるのでしょうか。以下5つの項目に分けて、それぞれ解説していきます。
- 基本料金
- 通話料金
- SMS料金
- 端末料金
- オプション料金
では、各項目を詳しく見ていきましょう。
基本料金
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、使ったデータ量に応じて料金が変動する従量制プランです。基本料金は以下のように変動します。
データ容量 | 0GB~3GB | 3GB超~20GB | 20GB超~無制限 |
月額基本料(税込) | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
回線速度 | 公式サイト記載なし | ||
使用回線 | 楽天 |
楽天モバイルのプランは3,278円でデータ無制限で、大手キャリアの無制限プランと比較しても安いです。
実際に大手キャリア3社と楽天モバイルの無制限プランの基本料金を比較すると、以下の通りです。
キャリア(プラン) |
基本料金(税込) |
楽天モバイル(Rakuten最強プラン) |
1,078円~3,278円 |
ドコモ(ドコモ MAX) |
5,698円~8,448円 |
au(auバリューリンクプラン) |
8,008円 |
Softbank(メリハリ無制限+) |
7,425円 |
上の通り、楽天モバイルの基本料金は大手キャリアより安く抑えられています。
通話料金
楽天モバイルの通話料金は、基本的に「30秒あたり22円」です。大手キャリアとほとんど同じ価格設定ですが、格安SIMの中には「30秒あたり11円」のキャリアもあるので、相対的に高めの設定といえます。
しかし、楽天モバイル専用の通話アプリ「Rakuten Link」を利用すれば、国内の音声通話料金が無料になります。Rakuten Linkは無料でダウンロードできるので、必ずダウンロードしておきましょう。
ただし、Rakuten Linkは災害伝言ダイヤル(171)や消費者ホットライン(188)といった、一部の電話番号は利用できません。こちらのサービスを使うには、通常の通話を使いましょう。
SMS料金
SMS料金は、携帯電話番号を利用したショートメッセージの送信にかかる費用です。通常のSMSを利用すると、文字数に応じて3〜30円の料金がかかります。
「Rakuten Link」を利用した国内へのSMS送信は、Android版のRakuten Linkアプリなら無料で利用可能で、楽天モバイルが指定する対象国と地域になら無料で送信できます。指定されていない国への送信には料金が発生します。海外へ発信するときは注意しましょう。
また、iOS版のRakuten LinkアプリではSMSの送受信ができないため、iOS標準のメッセージアプリの利用となり、料金が発生します。
端末料金
楽天モバイルの契約時に端末を購入した場合、月額料金に端末料金が加算されます。
端末代金の分割回数は24回・48回の2種類あります。ただし、48回払いは楽天カードを利用した決済でしか選べないため、希望する方は事前に楽天カードを申し込んでおくのがおすすめです。
以前はRakutenオリジナルの「Rakuten Hand」を販売していましたが、販売を終了しました。
端末名 |
支払総額(48回払い) |
iPhone16 |
141,700円~(2,952円/月~) |
iPhone 16e |
104,800円~(2,058円/月~) |
arrows We2(Android) |
22,001円(458円/月) |
オプション料金
楽天モバイルは基本プラン以外にオプションをつけられます。一部のオプションと料金をご紹介します。
オプション名 |
月額料金 |
内容 |
セキュリティオプション |
220~330円/種類 |
|
通話オプション |
220~1,100円/種類 |
|
端末保証オプション |
715~1,650円/種類 |
|
上でご紹介したオプション以外にも、遠隔サポートが受けられる「スマホ操作遠隔サポート」や、公衆無線LANアクセスポイントが利用できる「楽天モバイルWiFi by エコネクト」などがあります。
楽天モバイルはこんな人におすすめ!

楽天モバイルをおすすめできるのは、以下の条件に当てはまる方です。
- 毎月20GB以上データ容量を使う人
- 通話の利用頻度・時間が多い人
- 楽天ポイントをためている人
では、それぞれ詳しく解説していきます。
毎月20GB以上データ容量を使う人
楽天モバイルは従量制プランを採用しており、20GB以上データを使用しても料金が3,278円から上がりません。大手キャリアの無制限プランと比較して安価なので、データを多く使う方に最適です。
データを多く使っても通信速度制限がかからないので、データ残量を気にせず動画やゲームを楽しめます。他社の無制限プランに加入している方は、乗り換えを検討してみましょう。
通話の利用頻度・時間が多い人
楽天モバイルは専用アプリの「Rakuten Link」を利用すれば、通話を無料で利用できます。Rakuten Link同士はもちろん、通常の電話回線にも接続できるので、通話の頻度や時間が多い方におすすめです。
大手キャリアのかけ放題プランと、料金を比較してみます。
キャリア |
プラン名 |
プラン料金 |
楽天モバイル |
Rakuten Link |
0円 |
ドコモ |
かけ放題オプション |
1,980円 |
au |
通話定額 |
1,870円 |
Softbank |
定額オプション+ |
1,980円 |
大手キャリアのかけ放題プランと比較しても、通話料が無料なのは楽天モバイルだけです。
楽天ポイントをためている人
楽天ポイントを効率よく貯めたい方にとって、楽天モバイルは非常に魅力的な選択肢です。特に、楽天市場での買い物を頻繁に行う方や、楽天スーパーポイントアッププログラム(SPU)を活用している方には大きなメリットがあります。
楽天モバイルの対象プランを契約することで、楽天市場でのポイント還元率が通常の1倍から最大5倍までアップします。さらに、楽天カードや楽天銀行、楽天証券などの楽天関連サービスと組み合わせて利用することで、SPUの倍率を高めることができ、最大で18倍のポイント還元も可能です。
楽天モバイルをおすすめできないケース3選

楽天モバイルをおすすめできないケースは、以下の3つです。
- 楽天回線圏外に住んでいる人
- スマホの通信速度にこだわりがある人
- データ容量の消費が少ない人
おすすめできない理由を、詳しく説明していきます。
楽天回線圏外に住んでいる人
楽天モバイルは比較的新しいキャリアであり、現在も自社回線のエリア拡大を進めていますが、楽天回線が利用できない地域では、パートナー回線(au回線)に自動的に切り替わります。
2023年5月以降、パートナー回線でも速度制限は撤廃され、データ無制限で利用可能となりましたが、通信の安定性や速度は地域によって差があるため、快適に使えるかどうかは事前に確認が必要です。
特に地方や山間部、地下などでは楽天回線が届かず、パートナー回線に依存するケースが多くなります。乗り換えを考えている方は、事前に楽天モバイルの公式サイトで最新の提供エリア情報を確認することをおすすめします。
スマホの通信速度にこだわりがある人
楽天モバイルは、以前は通信品質に不安があるという声もありましたが、現在では大きく改善されています。
2025年7月時点の実測データによると、各キャリアの平均通信速度は以下のとおりです。
キャリア | 平均Ping値 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 |
楽天モバイル | 52.47 ms | 83.51 Mbps | 24.57 Mbps |
ドコモ | 46.94 ms | 119.3 Mbps | 12.88 Mbps |
au | 44.29 ms | 117.53 Mbps | 14.45 Mbps |
ソフトバンク | 41.95 ms | 112.0 Mbps | 18.07 Mbps |
実測値引用元:https://minsoku.net/
楽天モバイルの数値は、動画視聴・SNS・Web閲覧などの日常的な利用には十分な性能です。
特に都市部では、100Mbpsを超える速度が出ている地域もあり、快適に使えるケースが増えている一方、地下・屋内・地方など一部の環境では、依然として電波が不安定になる可能性があるようです。
また、ネットワーク通信の応答速度を示すPing値は他社より高めです。
Ping値は低い方が応答速度が速くなり「ラグ」が発生しにくくなります。オンラインゲームやビデオ通話など、リアルタイム性が求められる場合はやや不利かもしれません。
データ容量の消費が少ない人
楽天モバイルの従量制プランは、どれだけ使っても最大料金が上がらない点が魅力です。逆に、毎月のデータ消費量が安定して低い方には、楽天モバイルの料金設定は高めだといえます。
例えば、毎月のデータ消費量が5GBの方は、他の格安SIMの小容量プランを利用するほうがのがおすすめです。一例として、格安SIMで3GB以下のプランと料金をまとめました。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、月額3,278円(税込)でデータ無制限というシンプルな料金体系が魅力ですが、月間のデータ使用量が少ない人にとっては割高になる可能性があります。
例えば、毎月のデータ消費量が5GBの方は、2,178円(税込)の請求となりますが、他社の格安SIMでは、月3GBや5GBなどの小容量プランが1,000円前後で提供されていることが多く、楽天モバイルの一律料金がコストパフォーマンスで劣る場合があります。
キャリア |
mineo |
LINEMO |
料金 |
5GB:1,518円 |
3GB:990円~10GB:2,090円(従量制) |
データ消費が少ない方は、上でご紹介したようなプランを検討しても良いでしょう。
楽天モバイルが合わない方に!おすすめの格安SIM4社を紹介

楽天モバイルからの乗り換えにおすすめの格安SIMは、以下の4社です。順番に解説します。
- mineo
- LINEMO
- UQモバイル
- IIJmio
mineo

月額料金(税込) |
1.298円~ |
月間データ容量 |
1GB〜 |
回線速度 |
上り平均:13.82 Mbps |
使用回線 |
ドコモ、au、ソフトバンク |
実測値引用元:https://minsoku.net/
利用する回線やデータ使用量を自分にあわせて選びたいなら、mineoがおすすめです。
mineoはドコモ・au・Softbankから好きな回線を使えるため、自分の住まいや職場から一番つながりやすいものを選べます。
また、1,298円から使える「マイピタ」プランなら、1GB〜50GBまで容量を選べるため、自分のデータ利用料を考慮した最適なプランを選べます。
mineoの料金やプラン内容は以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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LINEMO

月額料金(税込) |
990円~ |
月間データ容量 |
3GB〜 |
回線速度 |
上り平均:16.68 Mbps |
使用回線 |
ソフトバンク |
実測値引用元:https://minsoku.net/
楽天の回線品質に満足できない方には、LINEMOがおすすめです。LINEMOはSoftbankのサブブランドとして展開されており、Softbankと同じ回線を使えます。
最大の特徴は、LINEのチャット・音声通話・ビデオ通話がデータの消費なしで使える「LINEギガフリー」です。LINEアプリを使えば、通信制限になっても快適に通話やチャットを楽しめます。
一部のLINEスタンプも使い放題になるので、lINEの利用頻度が高い方におすすめです。LINEMOのサービス内容や料金は以下の記事で解説しているので、合わせてご参照ください。
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UQモバイル
月額料金(税込) | 2,365円~ |
月間データ容量 | 4GB~ |
回線速度 | 上り平均:17.13 Mbps 下り平均:121.05 Mbps |
使用回線 | au |
実測値引用元:https://minsoku.net/
格安SIMの中でも、通信品質を重視する方には、UQモバイルがおすすめです。UQモバイルはau回線を利用しているため、混雑時でも安定した通信が可能です。
契約やサポートは、オンラインだけでなく全国のauショップでも対応可能。初めて格安SIMを使う方でも安心して乗り換えられます。
さらに、現在は他社からの乗り換えでau PAY残高が還元されるキャンペーンも実施中です。おトクに始めたい方は、公式サイトで最新のキャンペーン情報をチェックするのがおすすめです。
UQモバイルの料金プランを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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IIJmio
月額料金(税込) | 850円~(※データSIM除く) |
月間データ容量 | 2GB~ |
回線速度 | 上り平均:10.06 Mbps 下り平均:52.42 Mbps |
使用回線 | ドコモ・au |
実測値引用元:https://minsoku.net/
IIJmio(アイアイジェイミオ)は、インターネットイニシアティブが提供する老舗の格安SIMで、月額850円(税込)から利用可能な2GBプランなど、非常にリーズナブルな料金設定が特徴です。
IIJmioは、ドコモ・auの回線に対応していて、データ容量は2GB〜55GBまで選択可能で、ライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広く対応できます。余ったデータは翌月に繰り越し可能で、家族間でのデータシェアも可能です。
さらに、スマホ端末とのセット購入も可能で、乗り換え時に端末を安く手に入れたい方にもおすすめです。通話定額オプションも充実しており、通話をよく使う方にも対応しています。
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料金プランがお得になる格安SIMを選ぼう

楽天モバイルは、ドコモ・au・Softbankに次ぐ第4の回線キャリアです。大手キャリアのように独自の通信設備を持ちつつ、料金は格安SIM並みに安いので、お得にスマホを使いたい方におすすめできます。
一方で、データ使用量が少ない方や楽天の回線エリア外に住んでいる人には、楽天モバイルは向いていません。利用条件や料金プランを見て、自分に合ったキャリアでスマホをお得に利用しましょう。