
LINEMOはLINEをデータ消費なしで使えるうえ、品質のよいソフトバンクの回線を使えることが魅力です。しかし、契約を続けていると、少しずつ不満点が出てきた方もいるかもしれません。
他の通信サービスに乗り換えれば、今感じている不満を解消し、より快適にスマホを使えるかもしれません。「MNP転出」を使えば、電話番号を変えずに乗り換えられます。
当記事では、LINEMOの解約手順や解約金・手数料、注意点をまとめました。乗り換え先におすすめの通信サービスも紹介しているので、LINEMOの解約を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
LINEMOの解約方法3ステップ

LINEMOの解約手続きは、以下の3ステップで完了します。
- 解約案内ページからマイページにログインする
- SMSでセキュリティコードを受け取り注意事項を確認する
- 連絡先アドレスを確認し解約を申し込む
手続きはオンラインで完結しているので、店舗に行く必要はありません。それでは、手順を詳しく見ていきましょう。
1.解約案内ページからマイページにログインする
最初にお手持ちのスマホから、LINEMOの解約案内ページにアクセスしましょう。電話番号を引き継ぐか質問されるので、「利用しない」を選んでください。
乗り換え先のキャリアを選んだら「解約手続き」をタップして先に進みましょう。
注意点として、通常の解約では電話番号が引き継げません。乗り換え先でも同じ電話番号を使いたい場合は、後述する「MNP転出」の手順にしたがって手続きを進めてください。
2.SMSでセキュリティコードを受け取り注意事項を確認する
解約手続きを始めると、利用規約が表示されます。内容を確認したら「利用規約に同意してログインする」を押しましょう。
LINEMOのMy Menuログイン画面に移るので、IDとパスワードを入力してログインしてください。
ログインすると、本人確認のためにSMS認証を求められます。「SMSでセキュリティコードを送信」をタップして、LINEMOの電話番号に届くSMSを確認しましょう。
セキュリティコードを入力すると、解約に関する注意事項が表示されます。
3.連絡先アドレスを確認し解約を申し込む
注意事項の確認が終わったら、連絡先のメールアドレスの確認と解約の申し込みに移ります。LINEMOに登録しているメールアドレスが表示されるので、宛先を確認しましょう。
別のメールアドレスに変更しても問題ありません。
最後に、アンケートに答えて解約を申し込みます。アンケートへの回答は必須なので、忘れずにおこないましょう。
なお、LINEMOは解約を取り消せないので、解約を申し込む前に入念に確認しましょう。問題がなければ「申込」ボタンを押して解約してください。
LINEMOでMNP転出する手順3ステップ

通常の解約では、以前使っていた電話番号が使えなくなります。引き続き同じ電話番号を使いたい方は「MNP転出」をおこないましょう。
LINEMOでMNP転出する手順は、以下のとおりです。
- マイページにログインして「契約確認変更」に移動する
- SMSセキュリティ番号を入力して本人確認する
- 重要事項を確認してMNP予約番号を発行する
順番に見ていきましょう。
1.マイページにログインして「契約確認変更」に移動する
LINEMOのMy Menuにログインして、メニューから「契約情報確認」をタップしてください。MNP予約番号発行のメニューが表示されるので「MNP予約関連手続き」から先に進みましょう。
MNP予約番号は、自分の電話番号を他社で使うために必要な番号です。乗り換えの際、他社でMNP予約番号を入力すれば、以前と同じ電話番号でスマホを利用できます。
なお、MNP予約番号の発行手続きは、20時までに済ませるのがおすすめです。それ以降に手続きをすると、翌日の9時まで発行を待つことになります。
2.SMSセキュリティ番号を入力して本人確認する
通常の解約と同様、MNP転出にも本人確認が必要です。SMSで3桁のセキュリティコードが送られてくるので、届き次第入力しましょう。
「本人確認する」をタップすれば、次に進めます。
なお、最新のiOSを入れたiPhoneなら、SMSで受信したセキュリティコードがキーボードの上に自動で表示されます。メッセージアプリを開かずに入力できるので、ぜひ利用してみてください。
3.重要事項を確認してMNP予約番号を発行する
本人確認を終えて「MNP予約番号の発行」をタップすると、解約に関する重要事項が表示されます。費用といった情報が表示されるので、よく確認しておきましょう。
確認後、アンケート(任意)に回答して「申込」を押せば、MNP転出手続きの完了です。MNP予約番号が発行されるので、他社への乗り換え手続きをおこなってください。
なお、MNP予約番号には15日の有効期限があるので、可能な限り早期に手続きするのがおすすめです。有効期限が切れると、もう一度MNP転出の手続きをしなければなりません。
LINEMOはワイモバイル・ソフトバンクへの乗り換えなら解約手続きが楽

LINEMOは、ワイモバイルやソフトバンクと同様、ソフトバンク系列の携帯キャリアです。そのため、同じソフトバンク系列のキャリアに乗り換える場合、解約手続きを簡単におこなえます。
手順は以下のとおりです。
- ワイモバイル・ソフトバンクのオンラインショップでSIMを購入する
- 「今の電話番号をそのまま利用する」を選ぶ
LINEMOからワイモバイル・ソフトバンクへの乗り換える際には、MNP転出が必要ありません。契約者情報や電話番号をそのまま引き継ぐため、手間をかけずに乗り換えできます。
また、LINEMOの解約やMNP転出手続きは、オンラインでしか解約できません。しかし、ワイモバイル・ソフトバンクへの乗り換えなら、近くの店舗でも手続きできます。
3,300円の手数料が必要にはなりますが、オンラインで契約するのが不安な方は店舗で乗り換え手続きを済ませてみてください。
LINEMOは解約金・乗り換え手数料がかからない

LINEMOを解約しても、解約金や手数料はかかりません。MNP転出手数料も無料なので、好きなタイミングで乗り換え手続きができます。
また、2023年4月現在、LINEMOはスマホ端末を販売しておらずSIMのみを扱っています。端末代金も発生しないため、他のキャリアのように「解約時に端末料金の残債を一括請求される」こともありません。
ただし、LINEMOから他のキャリアに乗り換える際、以下の料金を支払う必要があります。
- 乗り換え先の事務手数料
- 乗り換え先の端末代
- 解約月の通信料金(満額)
乗り換え先の事務手数料や端末代は、乗り換え先キャリアのサイトを参照してみてください。LINEMOの解約月の通信料金は、解約時に確認できます。
LINEMOを解約するときの5つの注意点

LINEMOには解約金・違約金がないため、自分の好きなタイミングで解約できます。ただし、解約時は以下の5点に注意しましょう。
- MNP予約番号は15日経つと失効する
- 一定期間たつとマイページにログインできなくなる
- 解約月の料金は日割り計算されない
- 解約受付はオンラインに限られる
- 海外から解約するには特定のプランに入る必要がある
各項目の内容や、対策を順に解説します。
1.MNP予約番号は15日経つと失効する
LINEMOのMNP予約番号には、15日間の有効期限が設けられています。有効期限が過ぎると再度MNP転出をする必要があるので、可能な限り早期に乗り換え手続きをするのがおすすめです。
また、乗り換え先のキャリアによっては、MNP有効期限が一定日数必要なケースがあります。一例として乗り換えに必要な有効期限日数をまとめました。
キャリア名 |
MNP予約番号有効期限の残り日数 |
ドコモ |
15日 |
楽天モバイル |
7日 |
mineo |
10日 |
MNP予約番号の有効期限は15日ですが、MNP転出手続き後すぐに乗り換えを始めたほうが安心です。
2.一定期間経つとマイページにログインできなくなる
LINEMOを解約してから90日経つと、My Menuにログインできなくなります。閲覧できるうちに必要な情報をメモして、あとで困らないようにしておきましょう。
なお、LINEMOからワイモバイル・ソフトバンクに乗り換えた場合は、引き続きMy Menuにログインできます。ただし、ログインIDが「携帯電話番号」から「ソフトバンクID」に変わるので、事前にIDを控えておきましょう。
3.解約月の料金は日割り計算されない
LINEMOを解約するときには、解約月の通信料金の支払いが必要です。しかし、通信料金は日割りで計算されないため、解約タイミングによっては損をする可能性があります。
おすすめの解約タイミングは、月末の1〜2日前です。月末に解約するのがもっともお得ですが、解約手続きが遅れると翌月分の通信料金まで支払う羽目になります。
そのため、月末から少し余裕をもって解約しましょう。
4.解約受付はオンラインに限られる
LINEMOの解約手続きは、基本的にオンラインからおこないます。電話や店舗での解約手続きには対応していません。
そもそも、LINEMOはサポートデスクやショップがない、オンライン専用の格安SIMです。同系列のソフトバンクショップやワイモバイルショップでも解約手続きはできないので、注意が必要です。
例外として、ソフトバンク・ワイモバイルに乗り換える場合に限り、各ショップで手続きをおこなってくれます。オンラインでの手続きが不慣れな方は、ソフトバンクかワイモバイルへの乗り換えがおすすめです。
5.海外から解約するには特定のプランに入る必要がある
日本以外の国でLINEMOを契約している方は、特定のプランに加入していないと解約手続きができません。解約するためには、以下いずれかのプランへ加入する必要があります。
- 世界対応ケータイ(国際ローミング)
- 海外パケットし放題
これら2つのプランを契約していない場合、海外からの解約手続きは不可能です。
長期間海外でLINEMOを利用される方は、無料である「世界対応ケータイ(国際ローミング)」に加入するか、事前にLINEMOを解約しておきましょう。
LINEMOを早期解約するとブラックリストに入る可能性がある

LINEMOには違約金・解約金がないため、基本的にいつでも解約が可能です。しかし、契約してから間を置かずに短期解約を繰り返すと、ソフトバンクのブラックリストに入る可能性があります。
また、LINEMOの通信料金を滞納した場合でも、ブラックリスト入りするケースがあるようです。ブラックリストに入ると、以下のようなデメリットがあります。
デメリット
- 利用停止
- 延滞利息の発生
- 強制解約
- 信用情報への傷
とくに信用情報に傷がつくと、スマホ代金の分割払いやクレジットカードの作成を断られるため、注意が必要です。
LINEMOを解約したい場合は、契約から半年〜1年利用してからがおすすめです。明確なブラックリスト入りの基準は公表されていませんが、最低半年間契約していればブラックリスト入りすることはないでしょう。
LINEMOからの乗り換えにおすすめの通信サービス3選

LINEMOを解約するとなると、乗り換え先が問題です。お得に使える通信サービスは多く、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで、LINEMOからの乗り換え先におすすめな通信サービスを3社紹介します。
- ドコモ mini
- 楽天モバイル
- mineo
それでは、各社の特徴を順に詳しく解説します。
1.ドコモ mini

引用元:https://www.docomo.ne.jp/charge/docomo_mini/
月額料金 |
4GB:2,750円 |
回線速度 |
下り:120.99Mbps |
回線 |
ドコモ |
契約事務手数料 |
3,850円 |
回線速度参考:みんなのネット回線速度
ドコモ miniはデータ利用量4GB/10GBの2種類から選択する、ドコモの料金プランの中でもデータ利用量が少ないユーザー向けのプランです。
複数の割引サービスを組み合わせることで最大1,870円の割引が受けられます。
さらに、Amazonプライムが最大3か月無料で利用できる特典がついています。映画や音楽、ショッピングなどを楽しめるので、エンタメ好きの方にはうれしいポイントです。4か月目以降も毎月120ポイントがもらえるのも見逃せません。
LINEMOでは端末販売がありませんが、ドコモなら乗り換えと同時にスマホの購入が可能です。
特に注目したいのが、ドコモの「5G WELCOME割」。2025年8月現在、iPhone16(128GB)が44,000円割引で購入できます。対象機種には最新モデルも含まれており、乗り換えと同時に端末も新しくしたい方には非常におすすめです。
ドコモの詳しい料金プランや特徴を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
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2.楽天モバイル

引用:https://network.mobile.rakuten.co.jp/
月額料金 |
3GB~無制限:1,078円~3,278円 |
回線速度 |
下り:81.2Mbps |
回線 |
楽天 |
契約事務手数料 |
0円 |
回線速度参考:みんなのネット回線速度
楽天モバイルは、楽天株式会社が保有する自社回線を利用した携帯キャリアです。LINEMOとは異なりプランが1種類のみで、データを使った量に応じて料金が変わる「従量制」を採用しています。
従量制プランの料金は、以下のように変動します。
データ使用量/月 |
通信料金 |
3GB未満 |
1,078円 |
3GB以上20GB未満 |
2,178円 |
無制限 |
3,278円 |
従量制は月によって使用量が変動する人にとってコスパが良いです。LINEMOも3GB〜10GBの範囲では段階制ですが、30GBプランは固定料金となっており、使用量が少ない月でも一定の料金が発生します。また無制限プランは、大容量通信を必要とするユーザーに最適です。
料金プランや特徴などを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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3.mineo

月額料金 |
1GB:1,298円 |
回線速度 |
下り:56.17Mbps |
回線 |
ドコモ |
契約事務手数料 |
3,300円 |
回線速度参考:みんなのネット回線速度
mineoは、ドコモ・au・ソフトバンクすべての回線に対応している格安SIMです。3キャリアから好きな回線を選べるので、自分の住居や職場で快適に通信できる回線を利用できます。
LINEMOの回線が遅いと感じる方は、mineoのドコモ・auの回線を契約しましょう。
また、料金を見ると、10GBプランがLINEMOよりも安く設定されています。通話なしのデータのみのSIMプランではさらに料金が安くなるので、支出を抑えたい方におすすめの格安SIMとなっています。
mineoの料金やサービスの内容は、以下の記事をご覧ください。
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LINEMOの解約タイミングに注意して快適なスマホライフを送ろう

LINEMOはオンラインで手続きができ、解約金や違約金が発生しないため、いつでも気軽に解約できます。ただし、解約のタイミングには注意が必要です。月の途中で解約すると、月額料金が日割りにならないため、割高になる可能性があります。また、短期間での解約を繰り返すと、ブラックリストに登録されるリスクもあるため慎重に判断しましょう。
解約のタイミングを見極めながら、自分に合った通信サービスへ乗り換えることで、より快適なスマホライフを実現できます。この記事で紹介した3社のサービスが選択の参考になれば幸いです。