「手持ちのスマホが故障した」「古くなって性能に不安を感じた」など、さまざまな理由でスマホの買い替えを検討する方もいるのではないでしょうか?Androidスマホにはさまざまな種類があるため、自分に合った1台を選ぶにはいくつかの要素を細かくチェックすることが大切です。
本記事では、Androidスマホを選ぶときのポイントと、2023年4月時点でとくにおすすめのスマホを紹介します。自分の使い方に合ったスマホを選び快適に利用するためにも、一通りチェックしておきましょう。
目次
Androidスマホを選ぶときにチェックしておきたい要素
自分に合ったAndroidスマホも、購入する前には以下の要素を詳しく確認するのがおすすめです。
チェック項目 | 詳細 |
---|---|
基本スペック | ・SoCの種類 ・メモリの容量 ・ディスプレイ解像度 |
カメラ性能 | - |
防水・防塵性能 | - |
搭載している機能 | ・ワイヤレス充電 ・NFC ・生体認証 |
販売価格 | - |
自分が想定している用途で問題なく使えるスペックを備えているか、必要としている機能が欠けていないかをきちんとチェックしましょう。メーカーの公式サイトにはこれらの情報が細かく掲載されているため、忘れずに確認することが大切です。
【用途別】Androidスマホの選び方
新たなAndroidスマホを購入すると決断したら、まずは自分がどのような使い方をするのかはっきりさせましょう。そのうえで、以下の基準で選ぶのがおすすめです。
- ゲームや重いアプリを使用する人はハイエンドスマホ
- コスパ重視の人はミドルレンジスマホ
ここからは、ハイエンドスマホ・ミドルレンジスマホの定義と特徴を詳しく紹介します。自分にとってどちらが向いているのか考えながら読み進め、購入の際の参考にしてみてください。
ゲームや重いアプリを使用する人はハイエンドスマホ
同時期に発売されたスマホのなかでも、とくにハイスペックなものをハイエンドスマホと呼びます。
3Dゲームをはじめとした重いアプリを使用する場合は高いスペックが求められるため、ハイエンドスマホを選びましょう。
一度購入したスマホを長時間使用したい人にとっても、ハイエンドスマホがおすすめです。当初から高いスペックを備えていて、長く使っていくうちにスペック面の限界を感じるリスクが少ないためです。
ハイエンドスマホを選ぶには、搭載しているSoC(スマホの頭脳のような役割を担うパーツ)をチェックしましょう。
ポイント
- Snapdragon 8+ Gen 1
- Snapdragon 8 Gen 2
- Tensor G2
SoCが上の表示だった場合ハイエンドスマホであるため、購入時にチェックしてみてください。
コスパ重視の人はミドルレンジスマホ
日常利用で問題ない程度のスペックを備えていて、購入しやすい価格帯で販売されているものをミドルレンジスマホと呼びます。3Dゲームといった重いアプリを使用しない人なら、コスパに優れたミドルレンジスマホがおすすめです。
2023年3月時点では「Snapdragon 7+ Gen 2」や「Snapdragon 695 5G」を搭載したスマホが、ミドルレンジスマホに分類されます。 いずれも重いアプリを使用する場合はスペック面に不安を感じるものの、ブラウジングやメール、メッセージアプリの利用をはじめとした日常利用に限れば快適に利用できるでしょう。
【性能重視】ハイエンドAndroidスマホのおすすめ5選
こちらでは、ハイエンドスマホを検討している人におすすめの商品を5つ紹介します。
- 1.Google「Pixel 7 Pro」
- Samsung「Galaxy S22 Ultra」
- SONY「Xperia 1 IV」
- Xiaomi「12T Pro」
- ASUS「ROG Phone 6」
それぞれの特徴を理解し、自分に合った1台を選びましょう。
Google「Pixel 7 Pro」
出典: https://store.google.com/jp/product/pixel_7_pro?hl=ja&pli=1
SoC | Google Tensor G2 |
---|---|
メモリ容量 | 12GB |
ストレージ容量 | 128GB 256GB |
ディスプレイサイズ | 6.7インチ |
ディスプレイ解像度 | 3,120 × 1,440 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
防水・防塵性能 | IPX8・IP6X |
「Pixel 7 Pro」はGoogleが開発しているAndroidスマホであり「Tensor G2」という独自のSoCを搭載しているのが特徴です。「Tensor G2」はAI処理に強いSoCとされていて、AIを活用した文字起こしや画像処理機能を搭載しています。
Google史上最もパワフルであると言われており、プロレベルのカメラ機能が搭載されていたり、サステナビリティにも配慮されていたりします。
Samsung「Galaxy S22 Ultra」
出典: https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-s22-ultra/
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
---|---|
メモリ容量 | 12GB |
ストレージ容量 | 256GB |
ディスプレイサイズ | 6.8インチ |
ディスプレイ解像度 | 3,088 × 1,440 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
防水・防塵性能 | IPX5/IPX8・IP6X |
「Galaxy S22 Ultra」は、世界シェア1位のスマホメーカーとして知られるSamsungが、製造・販売しているハイエンドスマホです。「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載していてハイエンドスマホとして十分な性能を備えているため、重いアプリを動かしてもストレスを感じることはないでしょう。
さらに、Sペンと呼ばれるスタイラスを搭載しているのも魅力です。Sペンはディスプレイの操作に使用できるだけではなく、テキストの即時翻訳やカメラ使用時のリモコンとしても活用できます。
ソフトウェア面にもこだわっていて、一般的なAndroidデバイスと比べて使いやすいのも大きな特徴です。
SONY「Xperia 1 IV」
出典: https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m4/
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
---|---|
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
ディスプレイサイズ | 6.5インチ |
ディスプレイ解像度 | 3,840 × 1,644 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
防水・防塵性能 | IPX5/IPX8・IP6X |
SONY「Xperia 1 IV」は、基本的なスペックの高さに加えて、カメラ性能を求める人にはがおすすめです。ハイエンドスマホ向けの「Snapdragon 8 Gen 1」チップと16GBメモリを搭載していて、不満を感じることはないでしょう。
カメラ面に目を向けると、望遠光学ズーム機能を搭載していること、AF性能を向上させる目的の3D iToFセンサーを搭載していることに目が止まります。多くの手間をかけずに高精細な画像や動画を撮影できるのが魅力です。
Xiaomi「12T Pro」
出典: https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-12t-pro/
SoC | Snapdragon 8+ Gen 1 |
---|---|
メモリ容量 | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB 256GB |
ディスプレイサイズ | 6.7インチ |
ディスプレイ解像度 | 2,712 x 1,220 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
防水・防塵性能 | - |
コスパのよいハイエンドスマホを探しているなら「12T Pro」の購入を検討してみてはいかがでしょうか。12T Proは10万円程度で販売されており、ハイエンドスマホのなかでは低価格なのが魅力です。
搭載しているSoCは「Snapdragon 8+ Gen 1」とハイエンドスマホ向けのもので、スペック面に不安はありません。さらに、カメラ性能が高く、リアカメラに200メガピクセルの広角カメラを搭載しているのが特徴です。
8枚構成のレンズを搭載していて、光学式手ぶれ補正機能も実装しているためスムーズにクオリティが高い画像・動画を撮影できます。
ASUS「ROG Phone 6」
出典: https://jp.store.asus.com/store/asusjp/html/pbPage.rogphone/
SoC | Snapdragon 8+ Gen 1 |
---|---|
メモリ容量 | 12GB 16GB |
ストレージ容量 | 256GB 512GB |
ディスプレイサイズ | 6.78インチ |
ディスプレイ解像度 | 2,448 × 1,080 |
バッテリー容量 | 6,000mAh |
防水・防塵性能 | - |
ASUSが販売している「ROG Phone 6」は、ゲーミングスマホというユニークな位置づけの1台です。165Hz駆動の高性能ディスプレイを搭載しているため、対戦ゲームやアクションゲームをはじめとした動きが激しいゲームをプレイするのに向いています。
ハイエンドSoCと大容量メモリを搭載しているため、今後リリースされる重いゲームをプレイする際にもスペック不足を感じる可能性は少ないでしょう。今後もさまざまなゲームを数多くプレイしたいと考えている人におすすめです。
【コスパ重視】ミドルレンジAndroidスマホのおすすめ3選
「高いスペックは求めないから、比較的安価にスマホを購入したい」と考えている人におすすめのミドルレンジスマホも見ていきましょう。
- SHARP「AQUOS sense7」
- Nothing Technology「Nothing Phone (1)」
- OPPO「Reno7 A」
いずれも、日常利用に限ればスペック面で不安を感じることはないデバイスです。購入してから後悔しないミドルレンジスマホを探している人は、ぜひ参考にしてみてください。
SHARP「AQUOS sense7」
出典: https://jp.sharp/products/aquos-sense7/
SoC | Snapdragon 695 5G |
---|---|
メモリ容量 | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ解像度 | 2,432 × 1,080 |
バッテリー容量 | 4,570mAh |
防水・防塵性能 | IPX5/IPX8・IP6X |
「AQUOS sense7」は人気が高いミドルレンジスマホで、どれを購入するか迷ったらまず検討したい商品です。比較的カメラ性能が高く、50.3メガピクセルの広角カメラを搭載しています。
AIオートやAIライブシャッターなど、簡単に高精細な写真・動画を撮影できる機能を搭載しています。
また、電池の持ちがいいのも特徴です。消費電力を抑えられるシャープ独自の「IGZO OLED」を搭載しているため、省エネになりますよ。
Nothing Technology「Nothing Phone (1)」
出典: https://jp.nothing.tech/pages/phone-1
SoC | Snapdragon 778G+ |
---|---|
メモリ容量 | 8GB 12GB |
ストレージ容量 | 128GB 256GB |
ディスプレイサイズ | 6.55インチ |
ディスプレイ解像度 | 2,400 × 1,080 |
バッテリー容量 | 4,500mAh |
防水・防塵性能 | - |
一般的な商品とは一味違ったユニークなスマホを購入したいと考えているなら、「Nothing Phone」がおすすめです。背面にクリアガラスを使用しているため、中の基盤をはじめとした機器類が見えるのが特徴的といえるでしょう。
さらに「Glyph Interface」と呼ばれるLEDを活用した通知機能が搭載されています。着信やプッシュ通知をライトで教えてくれるため、うまく活用すれば生活を便利にできます。
ミドルレンジスマホでありながら120Hz駆動に対応したOLEDを搭載していたり、高性能なカメラを搭載していたりする点も魅力です。
OPPO「Reno7 A」
出典: https://www.oppo.com/jp/smartphones/series-reno/reno7-a/
SoC | Snapdragon 695 5G |
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メモリ容量 | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
ディスプレイサイズ | 6.4インチ |
ディスプレイ解像度 | 2,400 × 1,080 |
バッテリー容量 | 4,500mAh |
防水・防塵性能 | IPX8・IP6X |
大画面ディスプレイを搭載していながらも軽量なスマホを探しているなら「Reno7 A」がおすすめです。本体重量が180g以下と軽量で、持ちやすく使いやすいです。
軽量なデバイスは落下や衝突した際の衝撃が少なく、破損しにくいのもメリットといえます。
また、購入価格が45,000円前後と比較的安価であり、手を出しやすいのも魅力的ですよ。
【要注意】買ってはいけないAndroidスマホの特徴
世の中にはおすすめのAndroidスマホがある反面、買ってはいけない要注意スマホも存在します。とくに、以下の条件に該当するスマホは購入すると後悔する可能性が高いため、避けることを推奨します。
避けたほうがよいスマホ | 詳細 |
---|---|
スペックが低いスマホ ※エントリースマホなど |
ブラウジングやメール、メッセージアプリの利用でも処理落ちが発生しやすい |
コスパが悪いスマホ ※ハイエンドスマホ並の価格で販売されているミドルレンジスマホなど |
性能と価格のバランスが見合っていない |
バッテリー容量が少ないスマホ ※コンパクトスマホに多い |
外出時にすぐバッテリーが切れる |
内部ストレージの容量が少ないスマホ ※とくに外部ストレージに非対応のもの |
保存できるデータ量が少なく、利用していてストレスになる可能性が高い |
とくに、低スペックのスマホは購入すると後悔する可能性が高いため、注意してください。「あまりスマホを頻繁に使わないからエントリースマホでよい」とは考えずに、最低でもミドルレンジスマホを購入するのがおすすめです。
また、内部ストレージ容量が少ないスマホも、途中で容量がいっぱいになってまともに使えなくなるリスクがあります。アプリの削除で容量を確保することは可能ですが、大きな手間がかかるためおすすめできません。
万が一スマホのストレージ容量がいっぱいになったときの対処法は、以下のコラムで紹介しています。本記事とあわせて参考にしてみてください。
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Androidスマホを購入するなら格安スマホも検討しよう
これから新たにAndroidスマホを購入しようと考えているなら、その機会に契約している回線を見直すのもおすすめです。世の中には安価に利用できるMVNOと呼ばれる格安SIM事業者が存在します。
MVNOはMNO(3大キャリア)から回線を卸販売してもらうことで、サービスを提供している事業者の総称です。この方法を用いることで、用意する設備の規模が小さくなり、その分安価にサービスを提供できます。
詳しくは下記の記事で紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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まとめ:目的に合ったAndroidスマホを選んで快適に使おう
Androidスマホには多種多様なものがあるため、自分の使い方をよく考えて適切なものを選ぶことが大切です。基本的には、以下のように選びましょう。
- 3Dゲームや重いアプリを使用するならハイエンドスマホ
- ブラウジングやメール、メッセージアプリの利用に限るならミドルレンジスマホ
用途に合ったスマホを購入することで、快適なスマホライフを楽しめます。デバイス選びを間違えると購入してから後悔することにつながるため、十分に注意してください。
また、スマホを買い替えるときは、契約している回線を見直すよいタイミングです。そこまで通信量を必要としておらず、混雑時間帯に利用することがほぼないならMVNOへの変更を検討しましょう。
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