楽天モバイルが2023年6月1日から提供を開始した新プラン「Rakuten最強プラン」。最強というフレーズを使用しているあたり、楽天モバイルの並々ならぬ自信がうかがえます。
この記事ではプランの詳細やユーザーの口コミを参照し、「Rakuten最強プラン」のメリット・デメリットから向いている人まで紹介していきます。
目次
Rakuten最強プランとは
引用:https://network.mobile.rakuten.co.jp/
料金プラン
2023年9月現在のRakuten最強プランの月額料金はデータ使用量に応じた従量課金制になります。
データ使用量 | 月額料金(税込) |
~3GB | 1,078円 |
3GB~20GB | 2,178円 |
20GB~無制限 | 3,278円 |
格安SIMでも制限速度付きであればデータ通信を無制限で利用出来る事業者は多いですが、高速データ通信を無制限で利用出来るのは自社回線を持つ携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)が提供するプランです。
この携帯キャリアの高速データ通信無制限プランの中で、月額料金が一番安いのは楽天モバイルになります。
また、データ使用量にバラつきがあり、多く使用する月に合わせたプランを契約している方は、使えなかったデータを繰り越しがちでしょう。
データ繰り越しできる期限は翌月までのケースがほとんどのため、実際の使用量に応じて毎月の料金が変動する従量課金制の方が、データ量(料金)を無駄にしないで済む可能性が高くなります。
高速データ通信無制限
楽天モバイルは第4の携帯キャリア(自社回線網を持つ通信事業者)として、2020年に正式にサービスを開始しましたが、自社回線の設備には膨大なコストと時間がかかるため、基地局の無いエリアではau回線がローミング提供されています。
高速データ通信 | 対象外エリア |
月 / 5GBまで | 東京23区・名古屋市・大阪市 局所的なトラヒック混雑エリア |
このローミング提供には制限があり(※前プランのRakuten UN-LIMIT VIIまで)、東京23区や名古屋、大阪などの大都市圏が対象外エリアだったり、データ通信が5GBを超えた場合は速度が1Mbpsに制限されていました。
楽天最強プランではこの制限が撤廃されており、au回線をローミングする場合でも無制限に高速データ通信をすることが出来るようになりました。
参照:「楽天モバイルの評判をご紹介」
RakutenLink利用で国内通話かけ放題
スマートフォンの標準通話アプリを使用した場合、他キャリアや格安SIMと同様に国内通話料金は「22円/30秒」です。
多くの格安SIMで採用されている独自の通話アプリ(データ通信回線を利用したIP電話アプリなど)を使用した場合、同じ通話アプリ同士は無料だったり、携帯電話や固定電話の通話料を半額以下にできますが、専用アプリをインストールし、アプリ用の番号(050で始まる番号)で発信する必要があります。
楽天モバイルのRakutenLinkは通話アプリと同じくデータ通信回線を使用していますが、IP電話とは仕様が異なるRCS(リッチコミュニケーションサービス)という技術を利用しています。
このRCSは写真(画像)や動画、音声通話(ビデオ通話)、ファイル送受信などに対応しており、ヨーロッパやアメリカを中心に普及が進んいる規格です。
アプリをダウンロードする必要はなく、使っている携帯電話の電話番号で利用でき、携帯電話・固定電話ともに通話料がかかりません。
災害伝言ダイヤルなど、一部例外(自動でRakutenLinkから標準電話アプリに切り替わった上で発信されるため、通話料が発生する)はありますが、日常生活で使用する電話という点では実質どこへでも無料で通話できるという大きな利点と言えるでしょう。
参照:[Rakuten Link] 通話料が発生する電話番号を教えてください
Rakuten最強プランの評判はどう?
業界最高水準人口カバー率:99.9%
引用:https://network.mobile.rakuten.co.jp/
速度に関する評判・口コミ
品質に関する評判・口コミ
X(旧Twitter)で「Rakuten最強プラン」の口コミを見てみると、上記のように好意的な意見が多く見られました。一方、「繋がらない」という口コミも一定数あるため利用するエリア・環境によっては注意が必要なようです。
Rakuten最強プランのメリット
楽天ポイント還元率が高くなる
楽天モバイルのほか、楽天カードや楽天トラベルなど楽天の各サービスを使うことで、楽天市場で買い物した際のポイント倍率がアップする「SPU」というプログラムがあります。
楽天モバイルを利用するだけで、楽天市場で買い物する際のポイント倍率が最大で3倍増え、かつ貯まったポイントを楽天モバイルの月額料金支払いに使用することも出来ます。 表で※のついている条件の場合、期間限定ポイントでの付与となるため、使い忘れのないように月額料金支払いに使用するのがオススメです。
データ無制限プランの中で最安
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル |
プラン | eximo | 使い放題MAX 5G/4G | メリハリ無制限 | Rakuten最強プラン |
月額料金(税込) | 4,928円 (割引適用前:7,315円) |
4,928円 (割引適用前:7,238円) |
4,928円 (割引適用前:7,238円) |
3,278円 |
料金プランのパートでも触れましたが、高速データ通信を無制限で利用出来るのは自社回線を持つ携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)が提供するプランです。
この携帯キャリアの高速データ通信無制限プランの中で、月額料金が一番安いのは楽天モバイルになります。
2023年9月現在、各キャリアのグループ会社発行クレジットカード・電子マネーによる支払い、同グループによる光回線、家族割引とのセットなど、条件を満たすことで割引が受けられるケースが主流となっています。
いわゆる「○○経済圏」という考え方ですが、上記のセット割引に加えて同グループ系列のECサイトでのポイント付与率アップなど、顧客(ユーザー)を囲い込み、日常生活における消費を自社グループのサービスで完結させることで総合的な売上の確保を意図しています。
「○○経済圏」の走りともいえる楽天ですが、他の3キャリアのような条件もなく、最安である3,278円で高速データ通信無制限を提供しているのです。
日本で唯一NBAを見られる「NBA Rakuten」が0円に
八村塁選手の活躍などで日本でも人気の高いNBA(アメリカの男子プロバスケットボールリーグ)は2023年現在、楽天が運営する「NBA Rakuten」が日本での放映権を独占しているためテレビ放送やDAZNなどのビデオ・オン・デマンド・サービスで視聴することは出来ません。
日本で唯一NBAを見られる「NBA Rakuten」ですが、2023年9月20日までは見られる試合数や期間を選べる複数のプランがありましたが、2023年10月20日から、新価格で販売される全試合が見放題の「LEAGUE PASS(月額)」:4,500円(税込)の1プランのみとなります。
NBAを見ようと思ったら「NBA Rakuten」に加入して月額4,500円を払う必要があるところ、Rakuten最強プランの契約者は「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」(※上記「LEAGUE PASS(月額)」と同等)が無償提供されるため、実質0円でNBAの全試合が見放題になります。
月々、高速データ無制限で3,278円と格安な携帯電話料金でNBAも見放題となれば、NBAファンの方にはとてもオトクでしょう。
メインの携帯キャリアは変えたくない方であれば、サブ機でRakuten最強プランを契約、3GBまでのデータに抑えることで、最低利用料の1,078円で「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」を利用することが出来ます。
※2023年9月現在。無償提供期間については未定です
Rakuten最強プランのデメリット
データ通信の安定性にやや不安が
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上記の記事はRakuten最強プランの前プランである「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」における、楽天モバイルの繋がりやすさについて特集した記事です。当時はパートナー回線(au)にローミングする際のエリアや通信料・速度に制限があったため、地下や大規模商業施設、山間部などで繋がりづらくなることがあると、楽天モバイルの公式サイトでもアナウンスされていました。
ですが、現在のRakuten最強プランにおいてはパートナー回線(au)にローミングする際のエリアや通信料・速度に制限はかかっていないため、安定したデータ通信が出来るようになっています。
プラン | 楽天回線のデータ容量 | パートナー回線(au)のデータ容量 |
Rakuten UN-LIMIT VII | 無制限 | 5GB/月 ※容量超過後は最大1Mbps |
Rakuten最強プラン | 無制限 | 無制限 |
ただ、パートナー回線であるauにローミングした際、auユーザーとまったく同じ環境でデータ通信を行えるわけではないようです。
auの公式サイトで公表されている資料によると、ローミング対象周波数は800MHz帯のみとされています。
参照:「楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供について」
対してauユーザーは「700MHz、800MHz、1.5GMHz、1,7GHz、2GHz、2.5GHz、3.5GHz」すべての周波数帯が利用可能で、かつキャリアアグリゲーション(複数の周波数帯を同時に使って1つの伝送路と見なし送受信することで高速化を図る)によって高速通信できる環境です。
同じエリアで複数のau回線ユーザーがデータ通信を行った場合、auユーザーは複数の周波数帯を利用できる一方、楽天モバイルユーザーは800MHz帯のみに制限されてしまうため、不安定になる可能性はありますが、800MHz帯はプラチナバンド(ビルなどの障害物があっても回り込んで電波が届きやすい、700MHz~900MHzの周波数帯域を中心とした電波帯域)と呼ばれる安定した帯域と言われています。
ちなみに楽天回線では、このプラチナバンドを持っておらず、「周波数の再割当制度」を利用しての獲得を悲願としています。
RakutenLinkに対応している機種が限られている
携帯電話だけでなく、固定電話へも無料で通話することが出来る便利なRakutenLinkですが、機種によっては対応していないため注意が必要です。
iPhone
iOS 14以降の機種が対応
iOS 14 | iOS 15/16 | iOS 17 |
iPhone SE (第1世代) | iPhone 8 | iPhone XR |
iPhone 6s | iPhone 8 Plus | iPhone XS |
iPhone 6s Plus | iPhone X | iPhone XS Max |
iPhone 7 | iPhone 11 | |
iPhone 7 Plus | iPhone 11 Pro | |
iPhone 11 Pro Max | ||
iPhone 12 | ||
iPhone 12 mini | ||
iPhone 12 Pro | ||
iPhone 12 Pro Max | ||
iPhone SE (第2世代) | ||
iPhone SE (第3世代) | ||
iPhone 13 | ||
iPhone 13 mini | ||
iPhone 13 Pro | ||
iPhone 13 Pro Max | ||
iPhone 14 | ||
iPhone 14 Plus | ||
iPhone 14 Pro | ||
iPhone 14 Pro Max | ||
iPhone 15 | ||
iPhone 15 Plus | ||
iPhone 15 Pro | ||
iPhone 15 Pro Max |
Android
Android 9 以降の機種が対応
Android 9 | Android 10 | Android 11 |
AQUOS R SH-03J | Android One S3 | Android One S8 |
AQUOS sense SH-01K | Android One S5 | AQUOS sense4 basic |
arrows NX F-01K | AQUOS R compact SHV41 | AQUOS sense4 lite |
Galaxy Note8 SC-01K | AQUOS R2 | AQUOS sense4 SH-41A |
Galaxy S8 SC-02J | AQUOS R2 compact | AQUOS zero2 906SH |
Galaxy S8+ SC-03J | AQUOS R2 SH-03K | AQUOS zero2 SH-01M |
HUAWEI P20 Pro HW-01K | AQUOS R2 SHV42 | AQUOS zero2 SHV47 |
V30+ L-01K | AQUOS R3 | Galaxy Note10+ SCV45 |
Xperia XZ Premium SO-04J | AQUOS R3 SH-04L | Galaxy S10 SCV41 |
Xperia XZ1 Compact SO-02K | AQUOS R3 SHV44 | Galaxy S10+ SCV42 |
Xperia XZ1 SO-01K | AQUOS sense2 SH-01L | Galaxy S20 5G SC-51A |
AQUOS sense2 SHV43 | Galaxy S20 5G SCG01 | |
AQUOS sense2 かんたん SHV43K | Galaxy S20 Ultra 5G SCG03 | |
AQUOS sense3 basic SHV48 | Galaxy S20+ 5G SC-52A | |
AQUOS sense3 lite | Galaxy S20+ 5G SCG02 | |
AQUOS sense3 plus | Google Pixel 3 | |
AQUOS sense3 plus サウンド SHV46 | Google Pixel 3 XL | |
AQUOS sense3 SH-02M | Google Pixel 3a | |
AQUOS sense3 SHV45 | Google Pixel 4 | |
AQUOS zero | Google Pixel 4 XL | |
arrows Be F-04K | Google Pixel 4a | |
arrows Be3 F-02L | Google Pixel 4a(5G) | |
arrows U | Google Pixel 5 | |
Galaxy A20 SC-02M | Xperia 1 Ⅱ SO-51A | |
Galaxy A20 SCV46 | Xperia 1 Ⅱ SOG01 | |
Galaxy A30 SCV43 | Xperia 5 Ⅱ | |
Galaxy Feel2 SC-02L | Xperia 5 Ⅱ SOG02 | |
Galaxy Fold SCV44 | Xperia 5 SO-01M | |
Galaxy Note10+ | ||
Galaxy Note10+ SC-01M | ||
Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition SC-01M | ||
Galaxy Note9 SC-01L | ||
Galaxy Note9 SCV40 | ||
Galaxy S10 | ||
Galaxy S10 SC-03L | ||
Galaxy S10+ (Olympic Games Edition) SC-05L | ||
Galaxy S10+ SC-04L | ||
Galaxy S9 SC-02K | ||
Galaxy S9 SCV38 | ||
Galaxy S9+ SC-03K | ||
Galaxy S9+ SCV39 | ||
HUAWEI Mate 20 Pro | ||
HUAWEI P30 lite Premium HWV33 | ||
LG G8X ThinQ | ||
LG K50 | ||
LG style L-03K | ||
LG style2 L-01L | ||
TORQUE G04 KYV46 | ||
URBANO V04 | ||
Xperia 1 | ||
Xperia 1 SO-03L | ||
Xperia 1 SOV40 | ||
Xperia 5 | ||
Xperia 5 SOV41 | ||
Xperia 8 SOV42 | ||
Xperia Ace SO-02L | ||
Xperia XZ2 Compact SO-05K | ||
Xperia XZ2 Premium SO-04K | ||
Xperia XZ2 Premium SOV38 | ||
Xperia XZ2 SO-03K | ||
Xperia XZ2 SOV37 | ||
Xperia XZ3 | ||
Xperia XZ3 SO-01L | ||
Xperia XZ3 SOV39 |
スマートフォンのOSは新機能の追加やセキュリティ対策などの観点から、アップデートが定期的に実施されています。古い機種になるとアップデートの対象外となるため、標準の電話やブラウジングは出来るものの、アプリがインストール出来ないケースも増えてくるため、事前に楽天モバイルの公式サイトで、お使いの機種がRakutenLinkに対応しているか確認していただくのがオススメです。
参照:「楽天回線対応機種」
Rakuten最強プランはどんな人におすすめ?
使用するデータ量が月によって大きく変わる
「使う月は100GBだけど、使わない月は2GBくらい」
という極端な方はあまりいないかもしれませんが、Rakuten最強プランは
- ~3GBまで:1,078円
- 3GB~20GB:2,178円
- 20GB~無制限:3,278円
の従量課金制のため、使わなかった月は料金を安く抑えられます。
自宅Wi-Fi代わりに(テザリング)
Rakuten最強プランの使用端末(楽天モバイルのSIMを挿入したスマホ)を親機として、他の通信機器(PCやタブレット、家族のスマホなど)をネット接続して利用することが出来ます。
固定の光回線のように安定して大容量の高速データ通信が可能とまではいかないかもしれませんが、家族数人がそれぞれネットで調べ物をしたり、YouTubeを見たりする分には問題ないといった口コミが多く見られます。
注意点として、親機のデータ通信状況に依存するため、ご自宅のエリアによっては遅く感じたりすることもあるかもしれません。
iPhoneを安く購入したい
引用:https://network.mobile.rakuten.co.jp/campaign/iphone-point/
楽天モバイルの「iPhoneトク得乗り換えで最大19,000ポイント還元」キャンペーンの特徴は、他のキャリアと比べるとポイント還元率が高いことです。キャンペーンの対象機種は、最新モデルのiPhone 15シリーズからお手頃価格のiPhone SE(第3世代)まであり、自分に合った端末が購入可能です。
期間限定ポイントでの付与となるため、使用する際は注意が必要ですが、オトクにiPhoneを購入したい方にはRakuten最強プランがオススメです。