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eSIMとSIMカードの違いを徹底解説!それぞれのメリット・デメリットを理解しよう

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スマートフォンやタブレットなどの通信機器は、携帯電話会社との契約情報が記録されたSIMカードを使用します。機種変更や他社へ乗り換える際は、SIMカードを入れ替えて行なうのが一般的です。

以前は物理的なSIMカードを挿入して使用するのが一般的でしたが、最近ではeSIMと呼ばれるものに対応している端末や格安SIMが増えています。

では、eSIMとSIMカードは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、eSIMとSIMカードの違いを詳しく解説するとともに、2つのメリット・デメリットを紹介します。

そもそもSIMとは

SIMとは「Subscriber Identity Module」の略称で、以下のような携帯電話会社との契約情報が記録されています。

  • 識別番号
  • 電話番号

SIMはほとんどのスマートフォンに装着されており、ICカードの形態をしています。スマートフォンは、SIMと電話番号を紐付けることで、通信や通話を可能にします。

SIMカードは、SIMフリーモデルと呼ばれるタブレットであれば、タブレットの通話も可能にします。また、新しい機種に変更する際は、SIMを差し替えるだけで機種変更が可能です。

SIMはSIMカードとeSIMの2種類です。物理的なカードを挿入するSIMカードは、以下3つの種類に分けられます。

  • 標準SIM
  • microSIM
  • nanoSIM

上記はサイズが異なるだけであり、性能は同じです。2023年現在では、縦12.3mm、横8.8mmと最も小型なnanoSIMカードが主流です。

スマートフォン側のスロットサイズに適合したSIMを選択しないと、SIMカードを挿入できません。ただし、3種類すべてのサイズに対応しているマルチSIMなら、台紙からSIMカードを取り外す際に最適なサイズを選択可能です。

一方でeSIMは、端末にSIMの情報が内蔵されています。端末内部にチップが埋め込まれており、SIMカードと違い機種変更や乗り換え時に抜き差ししません。

なお、最近では、格安SIMと呼ばれるSIMも増えています。格安SIMとは、大手携帯電話会社と比較してリーズナブルな価格でスマートフォンを利用できるサービスです。格安SIMを提供している会社はMVNOと呼ばれています。

eSIMとSIMカードの違い

SIMについて理解できたところで、SIMカードとeSIMの違いを見ていきましょう。

eSIMの特徴

eSIMのEは、“埋め込み”を意味する「Embedded」または“遠隔で情報を書き換えられること”を意味する「eUICC」の略です。eSIMは、端末に内蔵されているチップに電話番号や回線の契約情報などを記録させています。

RSPという仕組みを採用し、契約者情報や電話番号などの情報を遠隔で書き換えられるのが特徴です。

従来のSIMカードは、端末に挿入する必要がありましたが、eSIMならSIMカードを挿入せずに登録情報を変更できます。

eSIMは、端末出荷時には契約者情報などが入っていないため、オンライン上の手続きで情報を登録します。登録はすぐにできるため、申し込み当日から利用開始できるメリットがあります。

eSIMに対応している端末は少しずつ増えていますが、まだまだ対応していない端末も多いのが現状です。

SIMカードの特徴

SIMカードとは、回線の契約者情報や電話番号などの情報が記録されているカードです。物理的に存在するカードで、端末に挿入したり差し替えたりして通話や通信が可能となります。

2023年現在、SIMカードには先に紹介した3種類のサイズがあるため、端末に応じたSIMカードを選択しなければなりません。サイズ違いのSIMカードを入手しても基本的には使用できないため、適切なサイズのSIMカードに変更する必要があります。

SIMカードはeSIMと異なり、通信事業者と契約し、SIMカードを受け取った時点で契約者情報などがすでに記録されています。ただし、手元に届くまで時間を要する場合があり、回線が使用できない時間が生まれる場合も。SIMカードを申し込んでからスマートフォンやタブレットなどを利用するまで、タイムラグがあることを覚えておきましょう。

また、SIMカードは物理的なSIMなので、故障や破損、紛失に注意しなければなりません。解約時に返却が必要な場合もあるので、他社へ乗り換える際は注意してください。

メリットデメリットから見るeSIMとSIMカードの違い

eSIMとSIMカードには、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、メリットとデメリットの観点からeSIMとSIMカードの違いを解説します。

eSIMのメリット

eSIMのメリットは、おもに以下の3つです。

eSIMのメリット

  • 開通手続きがスムーズ
  • 一端末で複数の回線が利用できる
  • 破損・故障・紛失のリスクがない

各メリットの詳細は、以下のとおりです。

開通手続きがスムーズ

eSIMは、オンライン上で申し込みから開通手続きまでできるのがメリットです。従来のSIMカードに比べ、発行から受け取るまでのタイムラグがありません。申し込んで初期設定を済ませれば、その日のうちに利用をはじめられます。

申し込みが夜遅くなった場合などは翌営業日の対応となりますが、基本的には当日開通可能です。申込手続き自体も非常に簡単で、簡単な操作だけで機種変更できるメリットもあります。

一端末で複数の回線が利用できる

eSIMは、1つの端末で複数の回線を設定できます。例えば、プライベート用と仕事用の2つの回線を、同じスマートフォンで設定可能です。

回線の切り替え自体も簡単で、今まで2台のスマートフォンを保有していた方でも、端末がeSIMに対応していれば1台で運用できます。複数回線を利用すれば、データ通信用SIMと音声通話SIMの2つをうまく使い分けて、料金を抑えることも可能 です。

破損・故障・紛失のリスクがない

eSIMは、物理SIMと違って抜き差しの必要がないため、破損や故障の心配がありません。従来のタイプのSIMカードはチップが露出しており、傷が付けば使用不可になるケースもありました。その点eSIMは安心して機種変更や他社への乗り換えが可能です。

eSIMのデメリット

便利に見えるeSIMですが、以下のようなデメリットがあります。

eSIMのデメリット

  • 機種変更する場合、eSIMの再発行が必要になる
  • 対応機種が限られる
  • 機種変更や乗り換え時の設定を自分でしなければいけない

各デメリットについて、詳しく解説します。

機種変更する場合、eSIMの再発行が必要になる

eSIMを利用しているスマートフォンを機種変更する場合、都度eSIMの再発行が必要です。eSIMは、端末埋め込み型であるため、SIMカードのようにカードを差し替えれば機種変更が完了する、というようにはいきません。

eSIMの再発行手続きはオンライン上で可能ですが、申し込み手続きやeSIMの再設定をしなければならない 点はデメリットといえます。

対応機種が限られる

eSIM自体は非常に便利な仕組みであり、複数回線を運用できるメリットがありますが、まだまだ対応している機種は多くありません。例えばiPhoneは、2018年9月以降に発売された機種だけがeSIMに対応しています。iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRより前のモデルは、eSIMに非対応です。

また、複数の回線を切り替えて使用できるデュアルSIMは、iPhone 13 モデル以降でしか利用できません。1つの端末で仕事用とプライベート用を分けたい人は、使いたい機種を自由に選べないケースもあるので注意してください。

機種変更や乗り換え時の設定を自分でしなければいけない

eSIMは、機種変更や乗り換え時の設定をすべて自分で行なう必要があります。また、オンライン上で手続きするため、Wi-Fi環境が整っていなければ設定ができません。

自宅にWi-Fi環境がない場合、フリーWi-Fiを使用したり親せきや友人のWi-Fiを借りたりする必要があります。

SIMカードのメリット

SIMカードのメリットは、おもに以下の3つです。

SIMカードのメリット

  • 対応機種が多い
  • SIMカードが届けば差し替えるだけで機種変更ができる
  • 1つの回線を複数の端末で使用できる

各メリットの詳細を、以下で詳しく解説します。

対応機種が多い

SIMカードは、eSIMと違いほとんどの機種に対応しています。eSIMのように使いたい端末があってもeSIMに対応しておらず使えない、という事態にはならないでしょう。希望する機種に乗り換えやすいのはSIMカードのメリットです。

SIMカードが届けば差し替えるだけで機種変更ができる

SIMカードには契約者情報や電話番号などが記録されているため、差し替えるだけで機種変更できます。eSIMのように再度発行手続きは不要なので、比較的簡単に機種変更の設定が可能です。

1つの回線でSIMカードを複数使用できる

SIMカードは、1つの回線で複数枚持てる場合があり、これを利用することで料金を抑えることが可能です。

例えば、通常2台の端末を両方とも違う電話番号で利用可能にしたい場合、それぞれの端末を別々に契約して利用します。しかし、1つの契約でSIMカードを2枚持ち、それぞれの端末にSIMカードを指すことで1つの契約で2台の端末を使うことが可能です。

これは、シェアプランと呼ばれるケースが多く、契約は1つでありながら、別々の電話番号を持つことができ、データ容量もシェアできます。

この方法は、家族で同じ格安SIMを使う場合におすすめです。シェアプランを活用すれば、スマートフォンの月額料金を安く抑えられます。

SIMカードのデメリット

各デメリットの詳細は、以下のとおりです。

SIMカードのデメリット

  • 開通までに時間がかかる
  • SIMカード1枚につき、一端末しか利用できない
  • 破損・故障・紛失のリスクがある

SIMカードのデメリットは、おもに以下の3つです。

開通までに時間がかかる

SIMカードは、申し込んだあとに自宅へ郵送されます。実店舗で申し込めばその場でSIMカードを入手できるケースもありますが、オンラインで申し込んだ場合は手元に届くまでに日数がかかるものです。

端末をすでに入手していたとしても、SIMカードが届くまでは利用できません。eSIMに比べて、申し込みから利用開始まで時間がかかるのは大きなデメリットといえます。

SIMカード1枚につき、一端末しか利用できない

SIMカードは、1枚につき一端末しか利用できないのもデメリットです。SIMカードを差し込むスロットは各端末に1つだけです。eSIMのように複数回線を契約できないため、SIMカードを複数枚申し込んでも仕事用とプライベート用などで使い分けられません。

1つの端末で複数回線を利用するなら、SIMカードにeSIMを組み合わせましょう。

破損・故障・紛失のリスクがある

SIMカードは小さく繊細であるため、破損や故障、紛失のリスクがあります。機種変更や乗り換えの際には十分注意が必要です。スマートフォンが正しく動作しない危険があるため、汚れた手でSIMカードを触るのは避けましょう。

SIMカードのスロットを引き出す際、端末に傷が付いてしまうこともあります。

まとめ

従来の物理的なSIMカードは、カード本体に契約者情報や電話番号などの情報が記載されています。機種変更時はSIMカードを差し替えるだけなので、手間がかかりません。

一方で、端末に内蔵されたチップに情報が詰め込まれているeSIMは、すぐに利用できる点がメリット。複数回線を同じ端末で切り替えられることも可能なため、1つの端末で仕事とプライベート用のスマートフォンを使い分けられます。

eSIMとSIMカードには、それぞれメリットとデメリットがあります。今回紹介した内容を参考に、どちらを利用するのか検討してみてください。

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