格安スマホを使いたくても、インターネットから購入することが多いため、店舗で購入したい方はハードルが高く感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、格安スマホ事業者のなかには、店頭で契約ができるところもあります。本記事では、店舗での格安スマホの契約方法や注意点などを詳しく解説します。
目次
格安スマホとは?
「docomo」「au」「SoftBank」の3大キャリアが提供している基地局や通信回線などを借りて、通信サービスを提供する事業者を「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼びます。格安スマホとは、このMVNOの通信サービスを利用してスマホを使うことを指します。
MVNOは、3大キャリアから回線や設備を借りているため、自社で設備を整える必要がありません。
その結果、3大キャリアよりも毎月の利用料金が安い傾向にあることから、「格安」という言葉が使われています。スマホを現在よりも安く使うために、3大キャリアではなく格安スマホを利用する人も年々増えています。
また、格安スマホでは、データ通信のみなど不要な機能をカットした、より安いプランが提供されています。外せないオプションなどもないため、本当に必要な機能だけを付けることが可能です。
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格安スマホは料金面でのメリットは大きいものの、大手キャリアよりも通信回線が不安定なため、使いづらく感じることがあるかもしれません。
さらに、実店舗を構えている事業者が少なく、店舗でのサポートが受けられないことをデメリットに感じる人もいます。
そのため、格安スマホを快適に使うためには、こうしたデメリットをきちんと理解し、対策を講じることが必要です。
格安スマホは実店舗で買える?
格安スマホは、インターネットから申し込みを行なうのが一般的です。これは、より安くサービスを提供するために、実店舗でのサービスを行なっていない事業者が多いからです。
事業者は限られてしまいますが以下の事業者は実店舗を展開、または利用回線キャリアの店舗窓口での相談が可能です。
- OCNモバイルONE
- Y!mobile
- 楽天モバイル
- y.uモバイル
- mineo
- IIJmio
- UQモバイル
- イオンモバイル
- nuroモバイル
ただし、実店舗のある事業者でも、3大キャリアのようなサービスを受けられるとは限りません。特に利用回線キャリアの店舗窓口での相談が可能な場合でも「新規契約のみ受付可能」「スマホ端末の購入不可」など、受けられるサービスは事業者ごとに異なります。
そのため、利用したい事業者の実店舗では、どのようなサービスを受けられるのかを事前にチェックしておくことが大切です。
格安スマホを実店舗で契約する方法
格安スマホは、実店舗で提供しているサービスが事業者ごとに異なるため、きちんと契約できるか不安に思う方もいるでしょう。
ここでは、格安スマホを実店舗で契約する方法を手順に沿って解説します。格安スマホの利用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
契約に必要なものを確認し用意しておく
格安スマホの契約時には、一般的なスマホを契約するのと同じように、さまざまなものが必要になります。そのため、契約に必要なものを事前に確認しておきましょう。
格安スマホの契約時に、基本的に必要になるのは以下の2つです。
・クレジットカード(毎月の利用料金の支払い方法)
・本人確認書類(運転免許証、保険証など)
また、状況や事業者によっては、以下の3つが必要になります。
- MNP予約番号(現在使用している電話番号を引き継いで使用する場合)
- スマホ端末
- メールアドレス
ただし、上記で挙げたもの以外にも必要となる場合があります。契約したい事業者のWebサイトなどを必ずチェックして、しっかりと契約に必要なものを用意しておきましょう。
格安スマホを扱っているお店を探す
実店舗を展開している格安スマホ事業者でも、店舗によって対応可能なサービスが異なる場合があります。
契約に必要なものをそろえたら、事業者のWebサイトなどから、格安スマホの契約や端末の販売を行なっている店舗を探しましょう。
また、SIMカード即日開通サービスや端末の即日受け取りが可能など、店舗で提供しているサービスについてもチェックしておいてください。来店予約ができる場合は予約をしておき、余計な待ち時間が発生しないようにすると便利です。
店頭でスマホやsimカードを選ぶ
契約したい事業者の店舗に到着したら、購入したい端末や契約内容を選びます。店舗では、端末の特徴や細かなプラン内容など、わからないことがあれば相談可能です。
スタッフのアドバイスをもとに、最適な端末やプランを決められるため、安心して契約ができるでしょう。
しかし、店舗によっては契約のみに対応し、細かな相談には対応できない場合があります。料金プランや取り扱っている端末の情報をチェックし、契約内容や使いたい端末について、事前にある程度決めておくことが大切です。
スマホやsimカードの契約手続きを行なう
購入する端末や契約するプランが決まったら、契約手続きを行ないます。この工程が格安スマホの契約の最後となるため、無事に手続きが終わったら格安スマホの契約は完了となります。
また、SIMカードの即日開通や端末の即日受け取りが可能な場合は、手続き終了と同時に格安スマホを使い始めることが可能です。スマホが使えない不便な期間がないので、仕事やプライベートでの連絡で困ることがありません。
店舗で格安スマホを買うメリット
格安スマホの契約はインターネットから行なうことが多く、実店舗で契約する数は多くありません。そこで、実店舗で契約する際のメリットを紹介します。
店舗スタッフに相談ができる
店舗での契約とインターネットでの契約の大きな違いは、スタッフの有無です。店舗では、端末やプランについて知識のあるスタッフと相談しながら進められるため、最適な端末やプランを決めやすくなります。
特に、スマホや契約手続きなどに慣れていない方にとって、スタッフと相談できることは大きなメリットでしょう。
しかし、先述したように事業者や店舗によっては、店舗での対応は契約作業に特化しており、スタッフのアドバイスを受けられないことがあります。
特に、アフターサービスなどの技術的なサポートには対応していないこともあるので、注意しましょう。端末やプランなどを可能な限り自分で判断できるように、しっかりと知識を身につけることも大切です。
即日開通に対応する店舗もある
インターネットから契約手続きを行なうと、申し込みが完了後に端末やSIMカードが自宅へ送付されます。しかし、自宅に届くまでには1週間程度かかる場合があり、その期間内はスマホを使えず、不便に感じることがあります。
店舗で契約手続きを行なう場合、その店舗がSIMカードの即日開通や端末の即日受け取りに対応していれば、その日から格安スマホが利用可能です。スマホが使えない時間を最小限に抑えられるので、仕事や家族との連絡で困ることもありません。
したがって、スマホの到着を待つ時間のない人や、すぐに新しいスマホを使いたい人は、店頭で契約するのがおすすめといえます。
格安スマホを実際に見て選べる
回線の契約とともに新しい端末を購入したい場合、店頭で購入できる端末を実際に見たり操作したりできることもメリットの一つです。アプリなどの操作性や端末のフィット感など、カタログスペックだけでは判断できないこともわかります。
実際に見たり触ったりすることで、納得して購入に踏み切ることができるでしょう。スマホの端末は高額なものが多いため、安心して購入したい人は、店舗に出向いて購入するほうが適しています。
ただし、店頭で端末が展示されておらず、目的の端末に触れないこともあるので注意が必要です。スムーズに目的の端末を手に入れるためにも、事前に端末の展示や在庫の状況をチェックしておきましょう。
実店舗で購入後のサポートを受けられる事業者もある
実店舗でサービスを提供している事業者のなかには、店頭でアフターサービスを受け付けていることがあります。
データ移行などの基本的なサポートから、端末の修理受付などの専門的なサポートまで実施しており、安心して格安スマホを利用できます。
ただし、こうしたアフターサービスは、提供している内容が変わっていたり、そもそも対応していなかったりと店舗ごとに異なります。そのため、店頭でのアフターサービスの有無も含めて、契約する格安スマホ事業者を選ぶのがおすすめです。
店舗申し込み限定の特典がもらえる場合もある
契約者の増加を狙った契約キャンペーンは、定期的に開催されています。特典の内容によっては、格安スマホをより安く利用できる場合があるので、積極的に利用してみましょう。
一方で、店頭限定キャンペーンと同じように、インターネット限定キャンペーンが開催されている場合もあります。そのため、それぞれのキャンペーン内容をきちんと比較し、自分にとってよりお得になる申し込み方法を選ぶことが大切です。
店舗での格安スマホ購入にはデメリットもある
実店舗での契約には多くのメリットがありますが、店頭ならではのデメリットもあります。インターネットからの契約と、どちらの申し込み方法が良いか比較するために、店舗で契約する際のデメリットもきちんとチェックしておきましょう。
店舗が混雑している可能性がある
実店舗を構えている格安スマホ事業者は多くありますが、実際の店舗数はあまり多くありません。
そのため、ユーザーが限られた店舗に集中してしまい、店舗が混雑しやすい傾向にあります。つまり、しっかりと準備をして店舗に行っても、契約が完了するまでに長い時間がかかる可能性が高いでしょう。
このような事態を避けるためには、事業者のWebページなどから行なえる来店予約の活用がおすすめです。日にちだけでなく時間もきちんと指定しておけば、待ち時間なく契約を進められます。
前もって来店スケジュールを決められない場合には、インターネットからの申し込みのほうが使いやすいでしょう。
欲しいスマホが店舗にない可能性もある
よっては、在庫切れにより欲しい端末が購入できない可能性があります。
そのため、他の端末での妥協が必要になることも、店頭での申し込みのデメリットの一つです。
このデメリットを解消するためには、Webページや店舗へ連絡して、現在の在庫数を把握する必要があるでしょう。
ただし、在庫を確認してから実際に契約・購入する日までの期間が長いと、その間に売り切れてしまうことがあります。在庫をチェックする際は、店舗へ行く前日など、なるべく近い日程で行なうようにしましょう。
購入後のサポートに対応していない店もある
格安スマホ事業者は、利用料金を安くするために最低限のサービスのみ店頭で受け付けている場合があります。
故障サポートなど、購入後のアフターサービスに対応していない店舗も多いので、端末にトラブルが起こっても店舗では解決できない点に注意が必要です。
そのため、事業者だけでなく店舗ごとに、店頭でのアフターサービスの有無をチェックしておきましょう。また、店頭以外でサポートを受ける方法もきちんと確認しておき、トラブルが起きても慌てずに対応できるよう、準備しておくと安心です。
Web申し込み限定キャンペーンの対象外となる
格安スマホ事業者は、実店舗の数が少ないからこそ、インターネットからの申し込み限定キャンペーンを多く実施しています。店頭での申し込みの場合、こうしたキャンペーンの対象外となるため、お得なサービスや特典を受け取れません。
ただし、店頭受付限定のキャンペーンも実施していることがあります。自分が申し込みをするタイミングでキャンペーン情報をチェックして、メリットの多い方法を選びましょう。
実店舗で格安スマホを購入するならOCNモバイルONE
OCN モバイル ONEは2023年6月26日で、新規申込およびSIMカードの追加申込の受付は終了しました。
数ある格安スマホ事業者のなかでも、特におすすめしたいのが「OCNモバイルONE」です。
OCNモバイルONEは、音声対応SIMだと月額550円(税込)から利用可能で、iPhoneでもAndroidスマホでも使えます。契約時にSIMカードと端末をセットで購入できるため、機種変更も行ないたい方にはとても便利です。
また、データ通信量の「翌月繰越サービス」や、特定のデータ通信をカウントしない「カウントフリー」機能など、便利な機能が充実しているのもおすすめのポイントです。契約プランは1ヵ月に1度変更でき、使い始めてからも現状に合わせて細かく調整ができます。 その他、OCNモバイルONEのおすすめポイントは以下のとおりです。
全国のドコモショップで申し込み可能
OCNモバイルONEでは、自社の店舗は展開していませんが、docomoの通信回線を使用していることから、全国のドコモショップでも契約ができます。
さらに、一部の家電量販店のドコモカウンターでも対応しており、店舗が混雑しにくいのが特徴です。
また、SIMカードの即日開通にも対応しているので、その日のうちに格安スマホを使い始めることが可能です。スマホの取り扱いに慣れたスタッフが、端末や契約プランの相談に対応してくれることもあり、初めてスマホを使う人でも安心して申し込みができるでしょう。
格安simでも通信品質の評価が高い
格安スマホを使うなかで、どうしても気になってしまうのが通信回線です。
docomoの通信回線を利用しているOCNモバイルONEでは、通信品質向上に力を入れています。さまざまな取り組みの結果、格安スマホのなかでも高品質な通信回線を実現しています。さらに、外部機関による調査結果では、何度も1位を獲得するほど高い評価を得ています。
そのため、格安スマホの通信速度や不安定さに不安を感じている人にも、OCNモバイルONEはおすすめです。
まとめ
格安スマホは、文字どおり安い金額で使えるスマホのことです。契約する事業者を変えるだけで、毎月の利用料金が安くなるため、スマホ代の節約ために格安スマホへ乗り換える人も増えています。
しかし、格安スマホを取り扱っている実店舗は少なく、店舗で契約ができないことを不安に感じている人も少なくありません。そのため、格安スマホ事業者のWebページから、契約手続きができる店舗を探してみるのがおすすめです。
自宅の近くに店舗がある場合は、記事内で紹介した手順で格安スマホを契約してみましょう。
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