近年、毎月の携帯電話料金を抑える手段として、格安SIMの利用が注目を集めています。
しかし、通信速度が不安定になる、キャリアメールが使えなくなるなどの可能性があるため、乗り換え前にデメリットを知っておくと安心です。
この記事は格安SIMへの乗り換えを検討している人に向け、デメリットや選び方、おすすめの格安SIMなどを解説しています。ぜひ参考にしてください。
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格安SIMとは
格安SIMとは、格安な利用料金で利用できるSIMカードやeSIMを指します。
SIMカードは、通話やインターネットなど、通信サービスの利用に必要なカードです。また、eSIMはスマートフォン内にあらかじめSIMが埋め込まれています。
格安SIMを利用すれば、毎月の料金を節約できます。
格安SIMを利用するデメリット
格安SIMを利用する際には、何に注意すべきなのでしょうか。ここでは、主なデメリットを解説します。
通信速度が不安定になりやすい
格安SIMのほとんどが、大手キャリアの回線を借りてサービス提供しているため、大手キャリアよりも通信が不安定になりやすい傾向があります。
特に多くの人がスマートフォンを使う時間帯は、通信速度が遅くなりやすくなります。画像メインのSNSやWebサイトの閲覧、動画の視聴が多い方は、不便に感じることがあるかもしれません。
キャリアメールが使えない可能性がある
選ぶサービスによっては、今まで使っていたキャリアメールは解約になり、使えなくなる可能性があります。
GmailやiCloudメールのような、無料のメールアドレスに移行して、引き続きメールを使うことになります。
LINEのID検索が使えない場合がある
格安SIMでは年齢確認ができないため、LINEのID検索機能が使えないケースがあります。ただし、乗り換え前にLINEの年齢認証を済ませておけば、そのまま使用可能です。
通話料金が高くなる
契約する企業によって異なりますが、格安SIMの通話料金は約22円/30秒となっており、大手キャリアよりも通話料金が高くなる傾向にあります。
ただし、通話アプリを利用すれば、通話料金の高さはあまり気にならないでしょう。
購入できる端末が少ない
格安スマートフォンは、大手キャリアに比べて、取り扱っている端末の種類が少ない傾向にあります。欲しい端末があっても、販売していないことは珍しくありません。
格安SIMのみ契約し、SIMフリーの端末を購入すると、好きな携帯電話で格安SIMを利用できます。
実店舗数が少ない
大手キャリアは全国各地に実店舗があります。しかし、格安SIMは実店舗が少なく、メールやチャット、電話対応のみの場合が少なくありません。
実店舗が一切ない格安SIMもあるため、対面で相談・質問したい方は、実店舗のある提供先での購入をおすすめします。
支払い方法が限られる
口座振替やデビットカードに対応せず、クレジットカードのみのサービスもあるため、支払い方法が限られる場合があります。
サービスの提供先が、どのような支払い方法に対応しているか、事前確認が必要です。
乗り換える際にSIMロック解除と端末の動作確認が必要
格安SIMに乗り換える際には、SIMロックが設定されている場合、解除の手続きが必要です。
スマートフォン端末とSIMには相性があるため、公式サイトで動作確認が取れている端末かを確認しましょう。
初期設定を自分で行う必要がある
格安SIMでは、APN設定という、端末でデータ通信をするために必要な初期設定を、自分で行う必要があります。
APN設定はそれほど難しい設定ではないため、公式サイトで案内される手順に従えば、簡単に設定可能です。
災害時に格安SIMを利用するデメリット
災害時でも格安SIMの利用はできますが、何か注意すべき点はあるのでしょうか。特に注意したいデメリットを解説します。
音声通話に規制がかかる可能性がある
災害時には格安SIMだけでなく、大手キャリアを含めて、データ通信や音声通話に規制がかかる可能性があります。救急車や災害対応の各種連絡を優先するため、一般回線に制限がかかる点に注意が必要です。
災害用伝言板が使えない
大手キャリアが提供するような災害用伝言板は、格安SIMでは利用できません。
災害用伝言板とは、大きな災害が発生し、音声発信が集中してつながりにくくなった場合に、インターネットを利用して、被災地の方の安否確認を行う伝言板です。
緊急速報を受信しない場合がある
緊急速報とは、気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、国や地方公共団体が配信する災害・避難情報を、一斉に知らせするサービスです。
格安SIMか否かに関係なく、緊急速報の受信に対応しない端末の場合は、サービスを利用できません。
格安SIMを利用するメリット
一方、格安SIMを利用するメリットは、どこにあるのでしょうか。主なメリットを解説します。
月額料金が安くなる
格安SIMは、大手キャリアに比べて、毎月の携帯料金が安い点がメリットです。毎月必ず発生する携帯料金を抑えられれば、通信費の節約にもなります。
例えば毎月4,000円節約できると、1年で48,000円ものコストカットが可能です。
料金体系がわかりやすい
大手キャリアのプランは複雑化しており、料金体系がわかりにくい点がデメリットです。
しかし、格安SIMは料金体系がシンプルでわかりやすく、自分に必要なサービスはオプションとして、後から追加できる場合もあります。
契約期間の縛りがゆるい
格安SIMは好きなタイミングで解約でき、契約期間の縛りがゆるい点がメリットです。 現在は撤廃されましたが、大手キャリアは2年縛りで、途中解約に違約金が発生することが一般的でした。その点、格安SIMなら違約金を払う心配なく、利用できます。
データ容量を使い方に合わせて調整できる
格安SIMは、使い方に合わせて、データ容量の追加や変更が気軽にできる点がメリットです。
提供企業によっては、家族でデータ容量をシェアするサービスもあるため、自分の状況に合わせてプランを自由に選べます。
使っているスマートフォンをそのまま使える
SIMカードを格安SIMに差し替えるだけで、端末をそのまま使うことが可能です。同じスマートフォンを使い続けられ、写真や動画などのデータ移行の手間も省けます。
今までの端末の使い勝手はそのままに、料金はお得に利用できます。
端末と利用回線の組み合わせにより、そのまま使用できない場合もあるので、乗り換え予定の事業者の公式サイトで「動作確認済み端末」などを確認しましょう
失敗しない格安SIMの選び方
格安SIMを選ぶ際には、重視したいポイントを明確にすることが重要です。 例えば、料金を重視する場合は、データ通信量から自分に適した容量の安いプランを選びます。インターネットをよく使う場合は、通信速度を基準に選ぶことがポイントです。
おすすめの格安SIM
格安SIMを提供している会社は複数あります。ここでは、おすすめの格安SIMを解説します。
OCNモバイルONE
OCN モバイル ONEは2023年6月26日で、新規申込およびSIMカードの追加申込の受付は終了しました。
引用:https://service.ocn.ne.jp/mobile/
OCNモバイルONEは、ドコモ回線通信品質で4期連続・総合1位評価獲得した実績があるほど、通信速度に定評があります。通信速度でストレスを感じたくない方に、おすすめの格安SIMです。
各料金プランの価格設定は500MB月額550円(税込)からあり、月額料金を安く抑えられます。手続きやサポートなどは、全国のドコモショップで可能なため、Web上の手続きが不安な方も安心です。
取り扱っている端末の種類も多く、どの端末価格もリーズナブルな点も魅力でしょう。また、有料のキャリアメール持ちは運びサービスを利用すれば、キャリアメールの引き継ぎも可能です。
\OCNモバイルONE → irumo へ乗り換えで20,000dポイント/irumoへ
楽天モバイル
引用:https://network.mobile.rakuten.co.jp/
楽天モバイルは、楽天グループが提供する格安SIMです。料金プランは1つで、使ったデータ通信量に合わせて料金が変わるシステムになっています。
Rakuten Linkアプリを利用すれば、国内通話と一部地域の国際通話が無料で利用可能です。
ワイモバイル
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドです。通信速度が安定しており、混雑する時間帯や場所でも快適に利用できます。
PayPayやYahoo!関連サービスがお得で、ソフトバンクからの乗り換えが簡単な点が特徴です。
LINEMO
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用ブランドです。料金プランは、月間データ量3GBのミニプランと20GBのスマホプランの2つと、シンプルなシステムになっています。
少ないデータ容量で十分な方や、LINEサービスをよく使う方に最適な格安SIMです。
UQモバイル
引用:https://www.uqwimax.jp/mobile/
UQモバイルは、auのサブブランドです。大手キャリアauと同じ回線を使用し、通信速度が高速なため、快適にインターネットを利用できます。 全国に実店舗があるため、スタッフに直接、サービス内容について質問や相談できます。
格安SIMに乗り換える際の注意点
格安SIMに乗り換える際には、注意すべき点があります。以下で、特に注意したい点を解説します。
SIMカードのサイズを確認しておく
SIMカードのサイズは、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類あります。セットする予定の端末が、乗り換え先のSIMカードに対応しているか、事前にSIMカードのサイズを確認しましょう。
違約金や端末の残債を確認する
大手キャリアを解約する場合、違約金がかかる可能性があるため、乗り換えのタイミングに注意が必要です。端末の残債は一括支払いになるケースもあるため、支払いに無理がないかも確認しましょう。
2022年4月以降、3大キャリアともに違約金が撤廃されました。
格安SIMでよくある質問
格安SIMへの乗り換えでよくある質問をまとめました。以下では、特に多い質問を解説します。
格安SIMにしない理由とは?
現在使っているキャリアの使用に満足している方は、格安SIMに変更せず、そのまま使う場合があります。
通信速度や安定性への不安や格安SIMへの馴染みのなさ、キャリアメールを使いたいなども、格安SIMにしない理由の一つです。
格安SIMに乗り換えるために準備すべきことは?
大手キャリアから格安SIMに乗り換えるには、キャリアメールの引き継ぎや、MNP予約番号の取得が必要です。
MNPとは、現在使用している電話番号をそのまま、他社の通信会社に乗り換えられる制度を指します。
まとめ
格安SIMは、通信速度が遅い、キャリアメールが使えないなどのデメリットがあります。デメリットによっては、事前に対策が可能です。Web上でのやり取りに不安な方は、実店舗のある提供先を選び、事前にスタッフへの相談・質問することをおすすめします。
OCNモバイルONEは、ドコモ回線を利用するMVNOです。低価格ながら高品質で安定した回線が特徴であり、利用者に合わせて選択可能なシンプルなプランを提供しています。全国のドコモショップで、直接スタッフに相談・質問も可能です。格安SIMを検討している方は、ぜひOCNモバイルONEをご検討ください。
OCN モバイル ONEは2023年6月26日で、新規申込およびSIMカードの追加申込の受付は終了しました。
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