格安SIMについて、おすすめをする人もいますが、一方でやめたほうがいいという人もいます。そのため、格安SIMへの乗り換えを考えているけれど、迷っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、格安SIMはやめたほうがいいと言われる理由について、解説します。併せて、格安SIMのメリットや特徴を紹介するので、格安SIMへの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
格安SIMはやめたほうがいいと言われる理由は何か
格安SIMが注目を集める一方で、格安SIMはやめたほうがいいと言われることも少なくありません。そこで、格安SIMの代表的なデメリットや、格安SIMがおすすめできない理由を解説します。
大手キャリアに比べ通信速度が遅くなりやすい
格安SIM事業者は、自社で通信回線や設備を設けず、「docomo」「au」「SoftBank」といった大手キャリアから、回線を借りて通信サービスを提供しています。そのため、格安SIMは借りている回線量のなかでしか通信を行えず、限られた回線を全ユーザーで共有している状態です。
したがって、利用者が多くない時間帯には問題なく使えていても、夜間など多くの人が使う時間帯は回線が混雑しやすく、回線速度が遅くなってしまいます。
格安SIMでは、事業者が借りている回線の量によって、通信速度の安定度は異なります。通信品質を求めるなら、しっかりと事業者を比較検討し、より速度が安定する事業者と契約することが大切です。
通話料が高くなりやすい
格安SIMは、データ通信に関わるプランやサービスは充実していますが、音声通話のプランは少ない傾向にあります。大手キャリアのように定額制の通話プランのない事業者と契約すると、通話料金が高額になり、結果的に通話料が高額になることが考えられるでしょう。
そのため、友人や家族と長時間電話する人は、注意が必要です。
この場合、インターネット回線を使って通話したり、10分程度の無料通話サービスを活用したりすることで、通話料の節約ができます。
必要な初期設定などは自分で行うことになる
格安SIMは、より安くサービスを提供するために、さまざまなコストを削減しています。例えば、実店舗を構えない、サポートをオンライン化するなど方法も、その一つです。
実店舗がない格安SIMの場合は直接対面して相談することができないため、初期設定などは、すべて自分で行わなくてはいけません。
なお、数は少ないものの、実店舗で契約や端末を購入できる格安SIMもあります。自分で初期設定を行なうことに不安がある方は、下記の記事を参考にして、店舗での購入・申し込みを検討してみましょう。
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大手キャリアのメールが使えなくなる
大手キャリアのメール機能は、契約しているキャリアが提供しているサービスです。そのため、格安SIMに乗り換えると、キャリアが提供しているメール機能は使えなくなります。
大手キャリアのメールのなかには、解約後も使い続けられるサービスがありますが、期限内でのサービスへの申し込みや毎月の利用料金が必要です。Gmailなどのフリーメールや電話番号を用いたSMSは格安スマホでも使用可能なため、利用料金や使用頻度を含め、必要性をよく検討しましょう。
格安SIMを利用するメリットにも注目を
ここまで、格安SIMのデメリットを紹介しましたが、もちろんメリットもあります。ここでは、格安SIMのメリットを4つ紹介します。
大手キャリアより利用料金が安い
2021年3月に実施された総務省の調査結果では、毎月の携帯使用料の平均総額は約5,824円、端末代を除いた平均通信料金の場合は約3,297円となっています(※1)。
一方、代表的な格安SIMの月々の通信料金は、以下のとおりです。
- OCNモバイルONE:月額1,760円(税込)
- mineo(マイネオ):月額1,958円(税込)
- J:COM MOBILE:月額2,178円(税込)
- DTI SIM :月額3,080円(税込)
※データ通信量「月/10GBプラン」の場合
総務省が行った調査では、大手キャリアと格安SIMの区別のない平均額ですが、それでも格安SIMのほうが圧倒的に安くなっています。契約する事業者を変えるだけでスマホ料金を大きく節約できることが、格安SIMの大きなメリットです。
※1 出典:「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(概要)」(総務省)
ネット上で契約が完了することが多い
格安SIMの申し込みは、インターネットから行なうのが基本です。事業者のWebサイトなどからプラン内容を選んでいくだけで申し込めるので、簡単に手続きが完了します。
また、インターネットからの申し込みは24時間対応しているため、仕事や外出からの帰宅後にゆっくり契約内容を考えながら手続きができます。仕事の休みが不定期な方や育児などで外出が難しい方には、こうした申し込みの手軽さも大きなメリットになるでしょう。
格安SIMも災害時に利用可能
格安SIMの通信回線は、借りている大手キャリアの状況と基本的には変わりません。大手キャリアでは、緊急時は自社ユーザーの通信を優先させて格安SIMの通信を打ち切る、といったことはないため、災害時でも安心して利用できます。
ただし、災害時は回線が混雑しやすい傾向にあり、普段よりも通信速度が低下することが考えられるでしょう。さらに、回線の大本である大手キャリアに設備の故障などがあると、データ通信が行なえなくなってしまうため注意が必要です。
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格安SIMは本当にやめたほうがいいのか?
格安SIMには、メリットだけなくデメリットもあり、「安いから」という理由だけで契約すると後悔してしまうかもしれません。ここまで紹介した格安SIMの特徴から、「デメリットがあってもメリットのほうが大きい」「デメリットが気にならない」という方は、格安SIMへの乗り換えがおすすめです。
また、格安SIMは事業者によって料金プランや通信品質などが異なり、事業者ごとにメリットとデメリットがあります。そのため、自分が重視するポイントに合わせて、各事業者が提供しているサービス内容を比較・検討することが大切です。
妥協できるラインを明確にして、じっくりと事業者を選んで決定できれば、格安SIMに乗り換えてから後悔する事態を避けられるでしょう。
初めての格安SIMにはOCNモバイルONEがおすすめ
OCN モバイル ONEは2023年6月26日で、新規申込およびSIMカードの追加申込の受付は終了しました。
初めて使う格安SIMを使い方におすすめしたいのは「OCNモバイルONE」です。音声通話に対応したSIMカードでも、月額550円(税込)から利用できます。
OCNモバイルONEでは、iPhoneとAndroid、どちらにも対応した格安SIMを提供しています。そのため、機種を選ばずに使うことができ、豊富な選択肢から自分にぴったりの端末で格安SIMを利用可能です。
また、SIMカードの契約とiPhoneの購入を同時に行えるサービスも実施しています。SIMカードの乗り換えと同時に機種変更をしたい方も、簡単に手続きが可能です。
それでは、OCNモバイルONEのおすすめポイントを以下で紹介します。
格安SIMでも通信品質の良さが評価されている
格安SIMのデメリットである通信の遅さや不安定さが気になり、格安SIMへの乗り換えをやめた方は少なくないでしょう。その点、OCNモバイルONEの通信品質は、外部機関による調査のなかで高い評価を得ており、数々の受賞歴があります。
特に、OCNモバイルONEと同じdocomoの回線を使用するMVNO6社を対象としたMM総研の調査では、4期連続で総合評価1位を獲得しています。そのため、「格安SIMに変えたら大幅に通信速度が落ちるかもしれない」と不安に思っている方にも、OCNモバイルONEはおすすめです。
申し込みや初期設定のサポートもある
OCNモバイルONEでは、インターネット上だけでなく、実店舗での申し込みが可能です。全国のドコモショップや、一部の家電量販店に設置されているドコモカウンターで対応しているため、インターネットからの手続きが不安な方も安心して申し込みができるでしょう。
なお、初期設定が不安な方には、「OCNプレミアムサポート for スマートフォン(税込429円/月)」というオプションがおすすめです。
このオプションでは、専門オペレーターがスマホの使い方をサポートしてくれるため、初期設定で困ったことがあっても、きちんと教えてくれます。その後もサポートしてくれるので、初めてスマホを使う方も安心です。
OCN モバイル ONEは2023年6月26日で、新規申込およびSIMカードの追加申込の受付は終了しました。
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まとめ
格安SIMをやめたほうがいいという理由には、通信品質や初期設定の煩わしさなどのデメリットが関係しています。
しかし、圧倒的な価格の安さや、契約の手軽さなど、格安SIMにしかないメリットもあります。そのため、格安SIMのメリットとデメリットをきちんと把握し、自分に合った方法で格安SIMを活用しましょう。